[高校サッカー選手権 出身地ランキング]圧倒的1位は? 前回王者・青森山田は14地域から集結、オール地元は5校!

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2019.12.30

日本の冬の風物詩、高校サッカー選手権が本日開幕する 。記念すべき令和最初の優勝校はどこになるのだろうか。来季Jリーグに内定している選手からも目が離せない、見どころが多い大会となるだろう。
 今回、出場48チーム  の出場メンバー1440人の出身地を集計し、ランキングを作成した。果たして、あなたの地元からはどれだけ多くの選手が選手権に出場するのだろうか?

(文=REAL SPORTS編集部)

出身地トップは圧倒的な人数の123人

本日から開幕する、第98回全国高等学校サッカー選手権大会(以下、選手権)。優勝候補として多く名前が挙がるのは、前回大会で優勝をした青森山田(青森)だが、高円宮杯 JFA U-18 サッカープレミアリーグの高校年代トップカテゴリーで戦う戦力、実力を備えた高校や選手権常連校、名門校も選手権に出場するため、どこが優勝するかはわからない。

選手権に出場する都道府県の代表48チーム(東京のみ2チーム)の戦力、実力を備えたサッカー強豪校や選手権常連校には地元の選手のみならず全国各地から選手が集結する高校も多い。 

そこで今回の選手権出場メンバーの出身地はどこが多いのか集計し、ランキングを作成した。

まずは、出場する48チーム(各チーム出場予定メンバー30人で計算)全選手合計1440人の中で出身地を集計した。

 トップは東京都123人。次点の神奈川県69人と大きな差をつける人数だった。 

続いて大阪府65人、福岡県61人と続く。出身者が多い都道府県は出身地の学校の競争率が高い場合もあり出場機会を求めて他の都道府県に行く場合もあれば、強豪校に自ら挑戦に行く場合もある。

東京都は出場枠が唯一2チームとなっているため、他道府県と比較して出身者の人数が多くなるのは当然とも思われるかもしれないが、実際には地元・東京以外の高校に所属している人数も最多となっている(東京2チームの所属は51人、他道府県チームの所属は72人)。

出場予定の選手1440人の出身地ランキングは以下の通り。

————————————————————————————————-
1.東京都   123人
2.神奈川県     69人
3.大阪府      65人
4.福岡県      61人
5.愛知県      58人
6.埼玉県      48人
7.滋賀県      40人
7.兵庫県      40人
9.沖縄県      39人
10.茨城県       37人
10.広島県       37人
12.北海道       35人
12.和歌山県   35人
14.奈良県    34人
14.高知県    34人
14.熊本県    34人
17.富山県    32人
17.香川県    32人
19.山形県    31人
19.愛媛県    31人
19.大分県    31人
22.岩手県    30人
23.千葉県    28人
23.三重県    28人
23.徳島県    28人
26.長野県    26人
26.宮崎県    26人
28.石川県    25人
28.福井県    25人
28.鹿児島県   25人
31.秋田県    24人
32.京都府    23人
33.岡山県    21人
34.新潟県    20人
34.山口県    20人
36.栃木県    17人
37.宮城県    16人
38.群馬県    15人
38.岐阜県    15人
40.島根県    13人
41.佐賀県    11人
42.青森県    10人
42.福島県    10人
42.静岡県    10人
42.鳥取県    10人
46.長崎県    9人
47.山梨県    4人
(番外:韓国 5人)
————————————————————————————————- 

東京都出身123人はどこに所属しているか

では、出身地トップとなった東京都の選手はどこのチームに所属をしているかを集計した。
東久留米総合(東京A)が29人、國學院久我山(東京B)が22人となり日大明誠(山梨)の21人と続く。
ちなみに初出場となる日大明誠 は学生寮がなく、選手全員が電車などで通学している 。
西日本のチームに所属する東京都出身の選手もいるが、西日本は西日本の名門がある地域、近隣の地方出身選手が多く所属している。 

東京都出身の選手が所属しているチームは以下の通り。

————————————————————————————————-
1.東久留米総合(東京A)   29人
2.國學院久我山(東京B)   22人
3.日大明誠(山梨)     21人
4.市立船橋(千葉)     8人
5.青森山田(青森)     5人
5.秋田商業(秋田)     5人
5.前橋育英(群馬)     5人
6.尚志(福島)       4人
6.矢板中央(栃木)     4人
6.日大藤沢(神奈川)    4人
11.仙台育英(宮城)     3人
11.帝京長岡(新潟)     3人
13.立正大淞南(島根)    2人
13.高川学園(山口)     2人
15.昌平(埼玉)       1人
15.富山第一(富山)     1人
15.鵬学園(石川)      1人
15.興國(大阪)       1人
15.長崎総科大附(長崎)   1人
15.日章学園 (宮崎)      1人
————————————————————————————————- 

青森山田には最多14の地域から選手が集まっている

最後に48チームをエリアごとに分けて出身地を集計した。
基本的にはどこのエリアもエリア内の都道府県が上位になっているが、北海道・東北エリア、関東エリア、中国エリアはエリア外の都道府県が一部のエリア内より出身者が多い結果となった。
また前回大会で優勝した青森山田がある青森県の出身者で、北海道・東北エリア内のチームに所属しているのは7人、その内4人が青森山田に所属している。スポーツ名門校であるため全国から選手が集まるため競争率が高く、地元出身者が少ない傾向にある。
その青森山田には最多14の地域(13都道府県+韓国)から選手が集まっている。数多くの都道府県から集まっているチームとしては他に、静岡学園(静岡)、長崎総科大附(長崎)が13、尚志(福島)、市立船橋(千葉)が12、帝京長岡(新潟)、立正大淞南(島根)が11となっている。

エリアごとの出身地ランキングは以下通り。 

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【北海道・東北エリア】
1.北海道   34人
2.山形県   31人
3.岩手県   29人
4.秋田県   24人
5.東京都   17人
6.宮城県   14人

【関東エリア】
1.東京都   94人
2.神奈川県  49人
3.埼玉県   30人
4.茨城県   28人
5.千葉県   19人
6.栃木県   12人
7.群馬県   11人
8.山梨県   4人
8.愛知県   4人

【北信越エリア】
1.富山県   32人
2.長野県   26人
3.福井県   23人
4.石川県   22人
5.新潟県   14人
6.東京都   5人

【東海エリア】
1.愛知県   50人
2.三重県   25人
3.岐阜県   12人
4.静岡県   6人

【近畿エリア】
1.和歌山県  33人
2.滋賀県   32人
3.奈良県   30人
4.大阪府   26人
5.兵庫県   24人
6.京都府   17人

【中国エリア】
1.広島県   35人
2.大阪府   19人
3.岡山県   17人
3.山口県   17人
5.島根県   11人
6.鳥取県   10人

【四国エリア】
1.愛媛県   31人
2.香川県   30人
3.高知県   29人
4.徳島県   25人

【九州・沖縄エリア】
1.福岡県   57人
2.沖縄県   35人
3.熊本県   30人
3.大分県   30人
5.宮崎県   25人
5.鹿児島県  25人
7.佐賀県   11人
8.長崎県   9人
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地元出身者のみで構成されているチームは5チーム

地元出身者よりも他都道府県出身者が多かったのは、青森山田、市立船橋、帝京大可児(岐阜)、龍谷(佐賀)の4チーム。市立船橋、帝京大可児、龍谷がそれぞれ東京都、愛知県、福岡県と隣県出身者が最多だったのに対し、青森山田は東京都、神奈川県の出身者が最多となっている(各5人)。

また複数の出身者が所属するチームが多い一方で、地元出身者のみで構成されているチームも存在する。
地元出身者のみで構成されているのは48チーム中5チームだった。
その5チームは下記の通り。

・北海(北海道)
・愛工大名電(愛知)
・五條(奈良)
・和歌山工業(和歌山)
・前原(沖縄)  

地元出身者のみで構成されているチーム、複数の出身者で構成されているチームさまざまあるが、一発勝負のトーナメント方式は何が起きるかわからず、名門、強豪校が勝つとは限らない。自分の母校や、出身都道府県の高校を応援するだけでなく、遠く離れた場所へとサッカー留学し、夢の選手権への出場を決めた地元出身者とその所属チームを応援するのもまた、選手権の楽しみ方の一つといえるだろう。

 <了> 

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