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箱根駅伝・総合優勝ランキング2位は青学、1位は…? 出身高校は兵庫の名門が最多、大河の舞台も!
日本の正月の風物詩、東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)。96回目を迎える伝統の大会で栄えある「令和」最初の栄冠に輝くのはどこの大学になるのか、誰がメンバーの10人に選ばれるのか、どんなドラマが生み出されるのか大きな注目が集まる。
そこで今回、「平成」の30年間の総合優勝校、1区から10区までの総合優勝メンバー10人の出身高校、出身高校の所在都道府県を大会ごとに集計し、ランキングを作成した。
(文=REAL SPORTS編集部)
平成の30年間で最多の総合優勝は6回
最初に簡単に箱根駅伝についておさらいしておこう。関東学生陸上競技連盟加盟大学のうち、前年大会でシード権を獲得した上位10校と10月の予選会を通過した10校、および関東学生連合を加えた合計21チームが出場し東京・読売新聞社前~箱根・芦ノ湖間を往路5区間(107.5km)、復路5区間(109.6km)の合計10区間(217.1km)で競う、学生長距離界最長の駅伝競走である。
(※関東学生連合チームは予選会を通過しなかった大学の記録上位者から選ばれる)
10月14日に行われた第31回出雲全日本大学選抜駅伝競走では、優勝した國學院大學から2位駒澤大学、3位東洋大学、4位東海大学、5位青山学院大学までのタイム差が1分以内になる僅差となっていた。今季の集大成となる第96回箱根駅伝も、この「5強」による優勝争いは混戦になる可能性があるだろう。はたして、令和初の箱根駅伝をどの大学が制するのか注目される。
そこで今回、平成の30年間の総合優勝校、1区から10区までの総合優勝メンバー10人の出身高校、出身高校の所在都道府県を大会ごとに集計し、ランキングを作成した。
(※1989年 第65回大会は1月7日まで昭和のため除外、1990年 第66回大会~2019年第95回大会までを集計)
まず、過去30年間に総合優勝した大学は全部で12校あった。
近年では青山学院大学が4連覇したのが記憶に新しいが、平成の30年間のうち最多総合優勝を果たしたのは駒澤大学で6回となり、こちらも2002年第78回大会から2005年第81回大会まで4連覇している。
連覇の数でいくと4連覇が最高連覇数となる。
前回大会、初の総合優勝に輝き、優勝経験者が多く残っている東海大学が連覇をするか、優勝常連校で「5強」に名を連ねている駒澤大学、青山学院大学、東洋大学が優勝するか、あるいは第31回出雲駅伝で初優勝となった國學院大學が箱根駅伝でも優勝を獲得するのか注目である。
過去30年間の総合優勝数ランキングは以下の通り。
————————————————————————————————-
1.駒澤大学 6回
2.青山学院大学 4回
2.東洋大学 4回
4.順天堂大学 3回
4.山梨学院大学 3回
6.神奈川大学 2回
6.早稲田大学 2回
6.大東文化大学 2回
9.亜細亜大学 1回
9.中央大学 1回
9.東海大学 1回
9.日本体育大学 1回
————————————————————————————————-
総合優勝メンバーを輩出した高校数は137校
続いて、総合優勝メンバー10人の出身高校を大会ごとに集計をした。
(※複数回出場している選手は1回としてカウント)
平成に開催された30大会で総合優勝を飾った選手は220人、その選手たちの出身高校数は137校となった。
137校の中で総合優勝メンバー最多の輩出高校は7人の西脇工業高校(兵庫)となり、続いて佐久長聖高校(長野)、洛南高校(京都)、九州学院高校(熊本)、が同人数の6人と続いた。
主な各高校出身の有名選手は下記の通り。
・西脇工業高校 神屋伸行、八木勇樹など
・佐久長聖高校 大迫傑、太田貴之など
・洛南高校 阪口竜平、松岡佑起など
・九州学院高校 久保田和真、本田匠など
どの高校も長距離競技以外の陸上競技も多くの有名選手を輩出している陸上の名門学校となっている。 総合優勝メンバー輩出上位10校は以下の通り。
————————————————————————————————-
1.西脇工業高校(兵庫) 7人
2.佐久長聖高校(長野) 6人
2.洛南高校(京都) 6人
2.九州学院高校(熊本) 6人
5.仙台育英学園学校(宮城) 4人
5.作新学院高校(栃木) 4人
5.豊川高校(愛知) 4人
5.倉敷高校(岡山) 4人
5.白石高校(佐賀) 4人
5.鎮西高校(熊本) 4人
————————————————————————————————-
多くの高校と選手を輩出している都道府県は熊本県
最後に総合優勝メンバーを輩出した高校の所在地を都道府県ごとに集計を行った。
137校の所在地は47都道府県中、奈良県、香川県を除く45箇所に点在している。最も多く高校が所在する都道府県は埼玉県の8校、続いて福島県、神奈川県が7校となっている。
137校の所在地ランキングは以下の通り。
————————————————————————————————-
1.埼玉 8校
2.福島 7校
2.神奈川 7校
4.千葉 6校
4.熊本 6校
6.栃木 5校
6.静岡 5校
6.愛知 5校
6.兵庫 5校
————————————————————————————————-
また高校が所在する都道府県別で輩出した選手人数の集計を行うと最多は熊本県で15人、埼玉県、兵庫県13人、栃木県12人と続く。
(※高校所在地の都道府県別のため選手自身の出身地とは異なる)
都道府県別輩出した選手人数ランキングは以下の通り。
————————————————————————————————-
1.熊本 15人
2.埼玉 13人
2.兵庫 13人
3.栃木 12人
4.長野 11人
4.愛知 11人
5.神奈川 10人
————————————————————————————————-
輩出した高校、高校都道府県別所在地、輩出人数の上位にランクインしている熊本県、兵庫県、栃木県などは名門校が多く点在し駅伝が盛んな地域といえる。
箱根駅伝総合優勝を果たしている大学の優勝メンバーは出身高校、高校別都道府県に偏りはなく、全国各地の駅伝有名高校出身者が集結したチームとなっている。
駅伝有名高校出身選手、駅伝では無名な高校でも注目となる選手が集結することによって箱根駅伝は多くのドラマを生んできている。令和の時代もさまざまなドラマが生まれるだろう。
<了>
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