「育成が目的」新しい学童野球リーグ発足 “子供達を真ん中”に置いた野球指導のあり方とは?

Opinion
2020.10.02

来年4月から横浜で「育成」を主眼に置いた学童野球リーグが立ち上がるという。現状の子どもの野球環境には、週末は朝から夕方まで長時間の練習、真夏の開催を含めた年間50試合以上が当たり前という「始めるには覚悟が必要」な状況がある。そのような現状に疑問を抱く指導者が集い、生まれた「子どもたちを真ん中」に置いた学童野球リーグ「Players Centered League」とはいったいどのようなリーグなのか? リーグ事務局長を務める塚本幸治さんに話を聞き、「プレー環境・指導者のアップデート」について考える。

(インタビュー・構成・写真=木之下潤)

スポーツ環境の課題に対して、トップアスリートたちが声を上げ始めている

「プレイヤーズ・ファースト」。そう、うたいながらもスポーツ界の暴言や暴力などのニュースは後を絶たない。そこには、指導者を中心に環境を作る大人が価値観や考えをアップデートできない壁が大きく立ちはだかっている。しかし最近は、そこに対して現役の選手や元トップアスリートたちが声を上げ始めている。

記憶に新しいのは、昨年1月に日本外国特派員協会で野球界に対する思いを語った筒香嘉智だ。簡単に要約すると、「現在、野球を続けていく環境にはさまざまな問題があり、その弊害となっている要因の一つに子どもの大会のほとんどがトーナメント制で開催され、それにより勝利至上主義が蔓延していること。どうしても選手の成長より勝つことが優先され、ケガや精神的な負担により大好きな野球から離れていく子が多くいるのではないか」というものだった。

この会見を受け、野球界にいる指導者はどう感じているのか。筒香選手の言葉に共感し、来年4月から横浜で育成を主眼に置いた学童野球リーグが立ち上がるという。そこで、リーグ事務局長を務める「みなとみらいクラブ ブルーウインズ」の塚本幸治さんに話を聞いた。

野球では珍しい「育成」を目的とした学童リーグ

──来春から指導者仲間と一緒に「育成」を目的とした学童野球リーグを横浜でスタートされるそうですが、その経緯を教えてください。

塚本:僕は今でも野球をしていて、息子も自然に野球に触れています。その息子が数年前に「野球チームに入りたい」と言い出しました。複数のチームを見学し、チームや保護者にヒアリングしたのですが、土日祝は朝から夕方まで長時間の練習、年間50試合以上が当たり前だということでした。その中でアドバイスをいただいたのは「少年野球を始めるには覚悟が必要」だということでした。

息子には、野球以外にも可能性を広げてほしいとの思いもあり、「本当に、子どもをチームに入れていいのかな?」と心の中で疑問が膨らんでいきました。「どういう指導なら子どもが楽しめるか、可能性を広げられるか」と考えたときに選択したのが、「新しく野球クラブを立ち上げる」決断でした。

そこから情報収集を始めました。お手本にしたのは、筑波大学大学院の川村卓先生が研究室メンバーを中心に作る少年野球チームです。川村先生は筑波大学野球部の監督で、唯一の野球コーチングに特化した研究室を開いて野球のコーチング、現場指導の研究・発信をされている人です。

  4年前に研究室が主催するサマーキャンプに息子が参加し、私もそこで直接いろんなことを学びました。それを基に「僕たちが住む地域の子どもたちに合う指導ってどういうものだろう?」と自分なりに指導法を考えました。2年ほど準備を行い、昨年4月に「みなとみらいクラブ ブルーウインズ」を設立しました。

準備を進めるなか、そして、今も指導の勉強をする中で幅広い人とつながり、同じ思いを共有している人とたくさん出会います。そんな出会いが重なる中で「子どもたちを主役にできるような場所を作れないかな?」と考えるようになり、その思いを共有できる指導者仲間と新規リーグを立ち上げようということに。それが、来年4月から始める予定の学童野球リーグ「Players Centered League」です。

──学童野球の現場は、試合中、大人の介入が強い印象を持っています。

塚本:サッカーも同じかもしれませんが、多くの子どもがベンチの顔色をうかがいながらプレーしています。例えば極端な話、野球はバッターボックスで一球ごとに恐る恐る監督の顔を見て「どうしましょう?」とベンチからのサインを待つような表情を浮かべていたり、ピッチャーも一球ごとにベンチのほうを見て投げていたりすることがたくさん見受けられます。

「指示待ち」状態でプレーする選手も少なくありません。それを見ていて「本当に野球を楽しくやれているのかな?」と思います。「自分たちがやりたい」とチームに入って始めた野球ですが、いつしか「指導者が勝ちたい」「親が勝ちたい」思いが強くなり、選手のやりたい野球がやりにくい環境になっているように感じます。場合によっては、選手も指導者や親を喜ばせたいがために野球をやらされているような環境もないとは言い切れません。

僕らが立ち上げる新しい学童野球リーグは、そんな環境とは対局にあります。

「子どもが真ん中」という言い方をしています。昔からあるカラーバット野球じゃないですが、遊びのように自分たちがやりたいからプレーする環境を作ればいいとの思いです。そもそも子どもたちが遊びで行う野球はグラウンド作り、審判、ルールだって自分たちで作るわけなので「野球を返してあげる」というか、大人が少しサポートしながらそういう場所を子どもと一緒に作っていけたらいいな、と。そういう思いを共有できる指導者が集まり、育成中心のリーグを立ち上げました。

確実に減ってきている野球選手人口

──筑波大学大学院が運営する野球チームってどんなチームですか?

塚本:大学院に筑波大学大学院野球コーチング論研究室があり、「どう教えるとどういう成果が出るのか」というようなことを学んでいます。そのチームに学生がコーチとして入って工夫した練習を行い、練習時間も週末半日以内のルールを設けるなど、指導現場で参考になる取り組みをたくさんしています。

──ちなみに野球の選手人口は減っているんですか?

塚本:確実に減っていると思います。ある大学の先生によると全日本野球協会の調査で小中学生の野球人口はここ10年で約25%減、中体連の軟式野球部は約半減という話でした。

──具体的な数字は出ないのですか?

塚本:野球界はいろいろ統括する組織が多いんです。サッカーやバスケットボールのように協会が選手登録などを一括管理しているわけではありません。小学校の年代は硬式ボールでプレーする「リトルリーグ」と軟式ボールを使う「学童野球」があります。アマチュアとプロも分かれていますし、高校野球は高野連(日本高等学校野球連盟)が管轄しています。全日本野球協会があるので、チーム数は把握しているかもしれませんが、選手数は誰も正確な実態がわからないのが現状だと思います。

──ボールが違えばルールも違いますよね。不思議です。

塚本:所属する連盟によって独自のルールがあります。中学生の年代に「ポニーリーグ」という硬式野球クラブを束ねるリーグがありますが、1年生大会は塁間の距離を短くしていたり、スタメンの選手がもう一度試合に出場できたり、独自のルールを設けています。その背景には、選手育成とケガ防止を配慮していることが挙げられます。

筒香選手の意見を野球指導者はどう思っているか

──現在メジャーリーガーの筒香嘉智選手が去年、野球界の育成について苦言を呈して話題になりました。あのことをどう思いますか?

塚本:あの記事を読んだ多くの指導者は「何を言ってるの?」と感じた人も多いと思います。その言い分としては、筒香選手が「堺ビッグボーイズ→横浜高校→横浜DeNAベイスターズ」というエリートキャリアを歩み、彼が在籍していた当時はどのカテゴリーでも厳しく鍛える指導だったことが少なからず関係していると思います。

だから、指導者からすると「何を言ってるの?」という反応が多かったように僕自身は感じています。

  一方で、自分で見聞きしたり、SNSを見たりして保護者の反応に目を向けると「よく言ってくれた」という思いの人も多かった印象です。実際、子どもを預けているチームの指導者に対していろいろ思うことはあっても口に出しづらいこともあります。保護者からすると、それを代弁してくれた思いがあったのだと捉えています。

──塚本さん自身はどう思いますか?

塚本:僕も筒香選手に近しい思いです。勇気のある行動と言動をされたな、と。あの会見を見たり、記事を読んだりして、変革のスピードはゆっくりですが、各地で動きが出始めているようです。一方で、「そうはいっても変わらないよ」とネガティブな思いを持っている野球界の人も多いはずです。変わりたいけど、一歩を踏み出せないチームもあるだろうと思います。

そういった事情も理解できるので、去年思い切ってチームを立ち上げました。僕らの思いに共感する人を1人でも増やし、一緒に取り組めることを実行に移したほうがいいなと小さな一歩を踏み出しました。横浜で新しく立ち上げるリーグはまだ6チームですが、地域でリーグという枠を作り、共感者を増やしていかないと言葉だけではなかなか変わらないかなとも感じています。

「極端な話、試合数も均等でなくていい」

──新しく立ち上げる学童野球リーグはどういうものですか?

塚本:レギュレーションやルールについて細かい部分は決めていません。理念が「子どもたちが真ん中」ですから、実際にリーグを運営しながらその時々の状況で対応していく予定です。それを前提に話をすると、普通のリーグは試合数を均等にして勝敗をもとに順位づけをしますが、僕たちは勝敗だけに固執しない考えを持っています。

まず、安全面への配慮が絶対条件です。それがあった上で、子どもが安心してプレーできる環境を大人が整えなければいけないと考えています。例えば、1試合当たり何人の選手が出場したのか、登板した投手の数など、子どもの経験値を評価のポイントに加えようとみんなで話し合っています。子どもの育成を目的にしたリーグの作り方はいろいろできるなと考えています。

勝敗とともに選手の経験値などを評価ポイントに加えたものをスコア化していくつもりです。3~11月のリーグ開催期間に「チームとしてどれだけ勝利を目指した育成に取り組んだか」というスコアを競い合うような仕組みにしたいと思っています。そうすれば「1位になったチームがどんな育成に取り組んだか」が他のチームの参考になります。

野球の場合、キャッチャーは肩肘や腰への負担が大きいので1試合2人体制にするなど、選手が複数のポジションを経験することで可能性を広げられたらとも思っています。勝利至上主義で活動するあまり、特定の選手の数多い起用がケガをする悲劇を生んでいると、医療従事者からもたくさん聞いています。そういうチーム・リーグのあり方とは一線を画す育成を行っていく流れです。

──素敵なリーグですね。他のスポーツの指導者にも参考にしてほしい。

塚本:極端な話、試合数も均等でなくていいと思っています。それはチームによっても選手数が違うからです。先週ダブルヘッダーで試合をしたのですが、雨などの影響で「とにかく試合を消化しなきゃ」みたいな雰囲気があって、選手のコンディションがそっちのけになるところがありました。

あまりに試合数にこだわりすぎると、選手がベストパフォーマンスを発揮できない環境になるので数試合くらいの差なら気にしなくてもいいのかな、と。もちろん10試合も差がある場合は試合をする必要がありますが、絶対に試合数をそろえることにはこだわらなくてもいいのかと思っています。

──急激な気温上昇など環境の問題も関わりますからね。

塚本:ここ数年の夏の猛暑を考えると、夏場の試合数や試合時間は注意深く検討していく必要があります。今夏、プレリーグとして試合をしたのですが、第1試合を8時15分から始めました。「暑くなる前に試合を終わらせよう」という意図です。猛暑だからとなんでもかんでも中止しようも違うと思うので、事前に指導者間で意図が共有できていればいいと感じています。実際、その日は10時までに2試合を消化しました。

──昨年は、東京都少年サッカー連盟が夏休み期間中の公式戦を中止にしました。サッカー界はコンディション問題が話題になりますが、野球界はあまり聞きません。

塚本:夏でも当たり前にプレーするものだと思っているチーム、指導者も多いのが現状です。野球界では、猛暑による公式戦中止はあまり聞いたことがありません。そこについては真夏の甲子園で高校野球が開催されている影響が大きいかもしれません。子どもの安心・安全を最優先にすれば「真夏だから試合をしない」選択肢も今後は増やすべきだと考えます。

本来の「野球の醍醐味」を味わうことから離れない配慮と柔軟性

──もう少し新しい学童野球リーグの話を聞かせてください。例えばサッカーでは、年齢ごとにカテゴリーが分かれています。

塚本:カテゴリーでいうと、現状は4つに分けています。例えばサイズでいうと、それぞれで塁間の距離を年齢に応じて適切に変えています。

・CLASS-A=5-6年生中心
・CLASS-B=4年生以下
・CLASS-C=1-3年生
・CLASS-D=1-2(3)年生

上2つのカテゴリーは学童野球のルールとほぼ一緒です。僕らは小さい子たちも楽しめるように下のカテゴリーを設けました。独自のルールでいうと「1イニング9人打ったら攻守交代」にしています。チームの実力差がある試合だと攻撃がなかなか終わらないので、それを抑止するためです。

とにかく意識しているのは、下の2つのカテゴリーです。なぜなら野球をしようとしても成立しない場合が多々あるからです。これまでの野球界でわかりやすい事例を挙げると、少子化の影響で2年生の入部したての子が6年生の試合に出場することも出てきています。そうなると、2年生の子はプレーの実感がありません。監督からは「全部ボールを見送ってフォアボールで塁に出ろ」と指示が出るし、そうするとおもしろくないから野球をやめてしまいます。

僕らは下のカテゴリーを作ることで「野球本来の楽しみを感じてもらいたい」と思っています。例えば、2年生以下はキャッチャーを大人が補助したり。それはその世代にとってキャッチャーとしてボールを捕ることが難しかったりするからです。目の前でバットを振られてボールをキャッチしたり、コントロールの悪いボールを捕ったりしないといけません。

キャッチができない場合はほぼパスボールでランナーが進み、もはや野球ではなくなります。そこを大人が少し手助けをすることで楽しく野球をする環境を作りたいな、と。ここはいろいろ考えているところです。もちろん、どこまで大人が介入するかのバランスは難しいところです。

ルールで子どもたちを守ろうとするほど、本来の野球から離れてしまいますから、ここは全員が考えるところです。例えば、1ストライクからスタートしようというアイデアが出ています。それは積極性が生まれるから。あと、低学年はストライクが入らないからフォアボールではなく、シックスボールにしようなどの意見があります。「子どもたちのために」と考えたルールはいくつもありますが、そこは本来の野球の醍醐味を味わうことから離れないような配慮と柔軟性をもって対応するつもりです。

──その「野球の醍醐味」がポイントですよね。塚本さん自身は野球の醍醐味を何だと捉えていますか?

塚本:子ども目線で何が野球の楽しさかというと「ホームランを打ちたい」「速い球が投げたい」という部分に強い憧れがあるはずです。ここは何歳になっても求めてしまう野球人としての普遍的な欲求です。そう考えると「打つ」「投げる」「走る」「捕る」の4つが実現できること。

特に打つことは子どもたちに野球の醍醐味として味わってもらいたいです。野球は必ず打席が回ってきますから。練習したことを出す機会がほぼ平等に得られるので、打つ醍醐味は実感してもらいたいです。

成功体験を作ることが大事です。バットとグローブを使う以上は打つ、投げるは重要です。僕ら指導者はこれを経験できる機会を考えてルール作りを行っています。ルールを工夫することで経験を増やすのは、どのカテゴリーでも注力していることです。基本的に、4年生以上は学童野球連盟のルールにほぼ準じています。

子どもたちに合った野球指導のあり方とは何か?

──人口減少の中、どのスポーツも競技人口の確保は課題だと思います。そうすると、下のカテゴリーで「好き」という気持ちを育むのは大切なことです。

塚本:まさにおっしゃる通りです。野球界も入部したばかりの子、小さい子がその段階で野球を好きになりきれなくて、他のスポーツに流れている現実はあると思っています。

──率直に、小学生年代の指導者はそこを認識しているんですか?

塚本:そこはチーム方針、指導者の考えによります。僕もいろんな指導者と話をしますが、「人数が減っているんだよね」という話題が多くなりました。でも、そこに対して「チームとして、指導者として何かをやっているか」と言われると、どこまで覚悟をもってチームを進化させているかは測りかねるケースも多いのが事実です。

うちのクラブは設立して1年半ほど経ち、現在は5年生が一番上で3名、それ以外の学年で50名ほどが在籍しています。観察しているとガッツリ野球をやりたい子よりは遊びとして楽しみたい子、友達と一緒に野球をしたい子が多いようです。僕らは少しでも野球を楽しんでもらえる、野球に興味を持ってもらえるようなプログラムを考えています。

あくまで現状の話ですが、僕は2通りの考え方があると思っています。1つはきちんと野球をやりたい子をどう指導していくか。もう1つはライトに野球に興味がある子に対してどう指導していくか。いずれにしろ子どものレベルに合った場所(チーム)を選んで、そこで練習するのが幸せです。

ただ、どう転ぶにせよ低学年に目を向けて「まず間口を広げる」ことは重要です。4年生くらいになると、自然に「うまくなりたい」と練習するようになっていきますから、それまでに選手がやめては意味がありません。そこに気づいている指導者は少ない気がします。指導者も、チームも、どうしても上のレベルの子に合わせてしまうんですよね。

──野球もサッカーも、他のスポーツも指導者の知識不足、コーチングスキル不足が否めません。スポーツ界全体の問題です。

塚本:低学年の教え方、コーチングスキルの問題は大きいかもしれません。選手として基礎作りをどう楽しく指導するかは大事なポイント。僕らのクラブでは低学年の間、野球の動きに特化した練習メニューは組んだりしていません。それをやってしまうと野球しかできなくなりますから。いろんな動作の中から「自分なりに合う野球の動作を作ってほしいな」と考えています。

一般的な指導では、ボールを投げるときに「上から投げろ」「肘を上げろ」とよく言いますが、その型にはめてケガをする事例が後を絶ちません。僕は多少なりとも、子どもの体に対する知識不足、そこに対するコーチングの知識・経験不足も影響があると感じています。もちろん完璧なわけではありませんが、そういうところにまで目を向けないと、画一的な指導で上のカテゴリーがやっているからとそれをそのまま下のカテゴリーに持ち込んでも合わないはずです。

──筒香選手も指摘していたことですよね。

塚本:筒香選手の言葉を借りるなら「指導者のアップデート」が一番合っていると思います。〇〇不足というより、今の時代に合わせて指導者に変わっていかなければならない。コーチも選手と同じように一緒になって学んでいく姿勢が大事だと、僕は実感しています。

<了>

【前編はこちら】「筒香の提言」で生まれた新リーグ “育成を目的”とした新しい学童野球とは?

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PROFILE
塚本幸治(つかもと・こうじ)
1977年生まれ、千葉県出身。来春から横浜で開幕する「子どもたちを真ん中」に置いた学童野球リーグ「Players Centered League」事務局長。マルチスポーツをキーワードに複数のジュニア向けスポーツプログラムを実践する「NPO法人みなとみらいクラブ」を母体とする学童野球チーム 「みなとみらいクラブ ブルーウインズ」監督兼GM。現役選手としても年間数十試合プレー中。

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