[箱根駅伝2022]持っている実力を最も発揮できた大学はどこ? 総合優勝の青学、シード復活の法政は…

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2022.01.20

第98回箱根駅伝は青山学院大学が2年ぶり6回目の総合優勝を果たした。青山学院大学が事前の予想をさらに上回る圧倒的な強さを見せつけた今大会だが、自分の持つ実力を箱根路に適応させながら発揮させることができたのは、どこの大学・選手だったのだろうか?

(文=REAL SPORTS編集部)

自分の力を箱根路で発揮できた大学・選手は? 10000mの記録を箱根駅伝区間に換算

今年の箱根駅伝は、青山学院大学、駒澤大学の2強に、出雲駅伝初優勝の東京国際大学、昨年大会で波乱の中心にいた創価大学、10000m27分台を最多3人擁する早稲田大学、そして順天堂大学、明治大学あたりがどれだけ食らいついていけるかが注目されていた。こうした中で、出場した選手たちはいったいどれだけ自分の力を発揮することができたのだろうか?

大会前に発表された10000mの公認最高記録を箱根駅伝の区間距離に換算し、実際の区間記録とのタイム差を比較するランキングを作成した。このタイム差がより低いほど、箱根路に適応させながら自身の持つ実力を発揮できたといえるだろう。

ランキング作成にあたり集計方法は以下の通り。
・集計対象は、12月10日に関東学生陸上競技連盟が発表したチームエントリー、20チームとする。(関東学生連合は対象外)
・チーム内の集計対象者は、今回の箱根駅伝で走った10人とする。
・10000mの公認最高記録(以下、自己タイム)をそれぞれ実際に走った箱根駅伝区間距離に換算したタイム(以下、換算タイム)と、今大会での区間記録(以下、箱根タイム)のタイム差を算出する。このタイム差でランキング化する。
・自己タイムは、12月10日のチームエントリーに記載の記録を使用する。ただし10000mの自己タイムがチームエントリーに記載されていない場合には、ランキング対象外とする。

1区:15年ぶり区間新の中央大学・吉居大和は何位?

15年ぶりに区間記録が更新された1区から見ていこう。

<カッコ内の順位は、左が自己タイム、右が箱根タイムのもの。以下同>
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1. 東洋大学   児玉悠輔(3年) タイム差-01:39(20位/12位)
2. 専修大学   木村暁仁(2年) タイム差-00:31(19位/4位)
3. 青山学院大学 志貴勇斗(2年) タイム差-00:01(14位/5位)
4. 法政大学   内田隼太(3年) タイム差+00:15(18位/9位)
5. 帝京大学   小野隆一朗(2年)タイム差+00:26(13位/8位)
6. 国士舘大学  木榑杏祐(4年) タイム差+00:32(16位/10位)
7. 神奈川大学  巻田理空(2年) タイム差+00:33(15位/11位)
8. 中央大学   吉居大和(2年) タイム差+00:53(5位/1位)
9. 山梨学院大学 木山達哉(3年) タイム差+01:03(9位/14位)
10. 創価大学   葛西潤(3年)  タイム差+01:10(10位/15位)
11. 國學院大學  藤木宏太(4年) タイム差+01:26(6位/6位)
12. 駒澤大学   唐澤拓海(2年) タイム差+01:35(2位/2位)
13. 東海大学   市村朋樹(4年) タイム差+01:38(3位/3位)
14. 東京国際大学 山谷昌也(3年) タイム差+01:45(7位/7位)
15. 駿河台大学  清野太成(3年) タイム差+01:56(12位/17位)
16. 明治大学   手嶋杏丞(4年) タイム差+02:05(8位/13位)
17. 日本体育大学 髙津浩揮(3年) タイム差+02:21(17位/19位)
18. 順天堂大学  平駿介(3年)  タイム差+02:31(11位/18位)
19. 早稲田大学  井川龍人(3年) タイム差+02:45(1位/16位)
20. 中央学院大学 栗原啓吾(4年) タイム差+05:01(4位/20位)
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区間新を出した中央大学・吉居大和は、自己タイムでは5位だったが見事に箱根タイムで区間1位となった。青山学院大学の原晋監督をして「来年は各大学、戦術が変わってくる」と言わしめる快走。28分3秒の自己タイムを持っていることからタイム差ランキングでは8位となったが、記録にも記憶にも残る走りを見せた。

タイム差ランキングで1~3位となった東洋大学・児玉悠輔、専修大学・木村暁仁、青山学院大学・志貴勇斗は、換算タイムより実際に走った箱根タイムの方が速くなった。自己タイムはトラックで測るに、走る距離も箱根駅伝の場合は約2倍となるため、通常であれば換算タイムに比べて箱根タイムは遅くなるものと考えられるが、この3人は自分の実力をより発揮できたといえるだろう。特に児玉は昨年の同ランキングでも2位、タイム差でマイナスを記録していた。

自己タイム1位の早稲田大学・井川龍人、同4位の中央学院大学・栗原啓吾はそれぞれ箱根タイムで16位、20位となった。井川は1区で唯一の自己タイム27分台、栗原は予選会で日本人トップの力走でチーム2年ぶりの出場に貢献したが、今回の箱根では思うような結果を残すことはできなかった。

自己タイム2位の駒澤大学・唐澤拓海、同3位の東海大学・市村朋樹はそれぞれ箱根タイムでも2位、3位となった。28分2秒、28分3秒の自己タイムを持つためタイム差ランキングでは12位、13位となったが、自身の持つ実力をしっかりと箱根路で発揮したといえるだろう。

2区:圧巻の速さを見せた田澤、東京五輪3000mSCで7位入賞の三浦は?

続いては、各校の注目選手が走った「花の2区」だ。

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1. 東洋大学   松山和希(2年) タイム差-03:15(20位/5位)
2. 帝京大学   中村風馬(4年) タイム差+00:28(16位/8位)
3. 國學院大學  伊地知賢造(2年)タイム差+01:01(17位/12位)
4. 法政大学   鎌田航生(4年) タイム差+01:19(11位/9位)
5. 中央大学   手島駿(4年)  タイム差+01:32(18位/15位)
6. 順天堂大学  三浦龍司(2年) タイム差+01:49(12位/11位)
7. 青山学院大学 近藤幸太郎(3年)タイム差+02:04(10位/7位)
8. 神奈川大学  西方大珠(4年) タイム差+02:07(15位/13位)
9. 日本体育大学 藤本珠輝(3年) タイム差+02:20(8位/10位)
10. 山梨学院大学 オニエゴ(4年) タイム差+02:28(6位/4位)
11. 専修大学   髙瀨桂(3年)  タイム差+02:19(19位/20位)
12. 国士舘大学  R.ヴィンセント(4年)タイム差+02:47(4位/3位)
13. 駒澤大学   田澤廉(3年)  タイム差+02:57(1位/1位)
14. 創価大学   ムルワ(3年)  タイム差+02:57(3位/2位)
15. 東京国際大学 Y.ヴィンセント(3年)タイム差+03:44(2位/6位)
16. 東海大学   松崎咲人(3年) タイム差+03:49(13位/17位)
17. 中央学院大学 吉田礼志(1年) タイム差+03:56(14位/18位)
18. 明治大学   鈴木聖人(4年) タイム差+04:09(9位/16位)
19. 早稲田大学  中谷雄飛(4年) タイム差+04:18(7位/14位)
20. 駿河台大学  ブヌカ(4年)  タイム差+06:11(5位/19位)
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歴代4位の1時間6分13秒で区間1位の激走を見せた駒澤大学・田澤簾は、タイム差ランキングでは13位となった。自己タイムの27分23秒は日本歴代2位、今年オレゴンで開催される世界選手権10000mの参加標準記録を切る驚異的な実力をこの箱根路でも見せつけた。昨年は箱根タイムで区間7位と悔しい結果に終わっていただけにそのリベンジを果たした格好だが、当の本人からは世界を見据えていることが言葉の節々に感じられる。さらなる飛躍に期待したい。

2区ではケニア人選手が5人走った。東京国際大学のイェゴン・ヴィンセントは箱根タイムで区間6位、タイム差ランキングは15位に終わった。レース後、5kmを過ぎたあたりから左足を痛めていたため意図的にペースを落としていたことを明かした。箱根で2度、全日本大学駅伝で1度の区間新記録を出し、今年の出雲駅伝では同大学を初出場・初優勝に導いた“最強の留学生”だが、負傷は誰にでも起こり得ることで、これまでがうまくいき過ぎていたともいえるだろう。しっかりとけがを治し、またその快走ぶりを見せてほしい。その他、自己タイム3位の創価大学フィリップ・ムルワ、同4位の国士舘大学ライモイ・ヴィンセント、同6位の山梨学院大学ポール・オニエゴはそれぞれ箱根タイムで区間2位、3位、4位と順位を上げ、実力をいかんなく発揮してみせた。

タイム差ランキング1位は、東洋大学・松山和希。箱根タイムでは区間5位、日本人2位の好走を見せ、2区で唯一マイナスのタイム差を記録した。全日本大学駅伝では7区で区間13位、チーム順位を落としてしまうなど力を発揮できなかったが、箱根路でその借りを返してみせた。

昨夏の東京五輪・3000mSC(障害)で日本勢初の7位入賞を果たした順天堂大学・三浦龍司は、箱根タイムで区間11位となった。一見物足りなくも思える順位だが、もともと中距離トラックを主戦場としている中で、2区は高低差が激しく距離も20kmある。準備期間も短かったにもかかわらずタイム差ランキング6位という結果は、自身の持つポテンシャルを十分に発揮したといえる。最終的に同大学が総合2位という好成績を残せたのは、三浦の踏ん張りがあったからこそだということを忘れてはいけない。これからのさらなる飛躍を期待したい。

3区:熾烈なデッドヒートを演じた東京国際大のエースと青学大の1年生は?

相模湾沿いを走り、強い向かい風が選手の行く手を阻む3区は以下の通り。

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1. 東洋大学   佐藤真優(2年) タイム差-00:09(19位/8位)
2. 青山学院大学 太田蒼生(1年) タイム差-00:04(6位/2位)
3. 東京国際大学 丹所健(3年)  タイム差+00:19(3位/1位)
4. 帝京大学   遠藤大地(4年) タイム差+00:29(7位/4位)
5. 山梨学院大学 高田尚暉(1年) タイム差+00:34(20位/19位)
6. 國學院大學  山本歩夢(1年) タイム差+00:35(11位/5位)
7. 法政大学   小泉樹(1年)  タイム差+00:48(18位/11位)
8. 順天堂大学  伊豫田達弥(3年)タイム差+01:10(2位/3位)
9. 日本体育大学 大畑怜士(4年) タイム差+01:22(12位/9位)
10. 神奈川大学  宇津野篤(2年) タイム差+01:32(15位/13位)
11. 駒澤大学   安原太陽(2年) タイム差+01:38(17位/16位)
12. 中央学院大学 武川流以名(3年)タイム差+01:48(10位/10位)
13. 中央大学   三浦拓朗(4年) タイム差+02:00(4位/7位)
14. 国士舘大学  荻原陸斗(4年) タイム差+02:01(16位/18位)
15. 駿河台大学  町田康誠(3年) タイム差+02:15(9位/12位)
16. 東海大学   神薗竜馬(2年) タイム差+02:20(13位/15位)
17. 早稲田大学  太田直希(4年) タイム差+02:37(1位/6位)
18. 創価大学   桑田大輔(2年) タイム差+02:44(8位/17位)
19. 明治大学   児玉真輝(2年) タイム差+02:57(5位/14位)
20. 専修大学   キサイサ(1年) タイム差+04:36(14位/20位)
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総合順位で激しいトップ争いを演じた、青山学院大学・太田蒼生と東京国際大学・丹所健は、それぞれ箱根タイムで区間2位、1位、タイム差ランキングでは2位、3位となった。丹所は出雲駅伝で同大学を初優勝に導き、全日本大学駅伝では区間新記録、そして箱根では区間賞、日本人歴代最高記録と、まさにエースの面目躍如といえる1年だった。そしてその丹所に引けを取らない快走を見せたのが、太田だ。一度は丹所に追い抜かれたもののピタリと追走し、同大学の原監督も驚く会心のスパートで引き離してみせた。まだ1年生とは思えぬ勝負勘と度胸、さらなる成長が楽しみだ。

帝京大学・遠藤大地は箱根タイムで区間4位、タイム差ランキングも4位となった。4年連続で3区を走った“職人”は、大学で競技を引退すると決めている。まだどこにでもいるような無名の選手で、経済的な理由で大学進学を諦めていた高2のころ、同大学の中野孝行監督に誘われたのをきっかけにめきめきと頭角を現した。駅伝の強豪校からも声が掛かったというが、中野監督への恩返しをしたいと帝京大学で過ごした4年間は必ずや、競技人生を終えた後にも生きてくるに違いない。

3区で唯一27分台の自己タイムを持つ早稲田大学・太田直希は、箱根タイムで区間6位、タイム差ランキングで17位となった。今季は故障も重なり、本人も納得の出来とはいえないだろうが、それでも意地の走りを見せたといえるだろう。

タイム差ランキング1位は東洋大学・佐藤真優、自己タイムでは19位だったが箱根タイムでは区間8位、換算タイムから9秒縮める快走を見せた。

4区:青山学院大学が独走態勢に入った区間でタイム差1位になったのは…

平地区間では一番距離が短いものの、5区につなぐ重要な区間としてレースの展開に大きな影響を与える4区は?

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1. 順天堂大学  石井一希(2年) タイム差+01:05(9位/2位)
2. 中央大学   中野翔太(2年) タイム差+01:43(12位/5位)
3. 法政大学   河田太一平(3年)タイム差+01:43(14位/8位)
4. 神奈川大学  小林政澄(2年) タイム差+01:55(17位/10位)
5. 専修大学   水谷勇登(2年) タイム差+01:56(19位/17位)
6. 創価大学   嶋津雄大(4年) タイム差+02:07(1位/1位)
7. 青山学院大学 飯田貴之(4年) タイム差+02:11(5位/3位)
8. 東海大学   本間敬大(4年) タイム差+02:12(16位/13位)
9. 國學院大學  中西大翔(3年) タイム差+02:42(2位/4位)
10. 国士舘大学  三代和弥(4年) タイム差+02:42(11位/11位)
11. 東京国際大学 堀畑佳吾(3年) タイム差+02:45(10位/12位)
12. 日本体育大学 分須尊紀(1年) タイム差+02:55(13位/15位)
13. 駒澤大学   花尾恭輔(2年) タイム差+03:08(4位/9位)
14. 明治大学   小澤大輝(3年) タイム差+03:09(3位/7位)
15. 帝京大学   寺嶌渓一(4年) タイム差+03:16(7位/14位)
16. 東洋大学   木本大地(3年) タイム差+03:26(15位/18位)
17. 山梨学院大学 伊東大暉(3年) タイム差+03:43(6位/16位)
18. 中央学院大学 伊藤秀虎(2年) タイム差+04:17(8位/19位)
19. 駿河台大学  今井隆生(4年) タイム差+05:25(18位/20位)
-. 早稲田大学  石塚陽士(1年) (-/6位) ※10000mの自己タイムがチームエントリーに記載されていないためランキング対象外
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総合優勝を飾った青山学院大学は、この4区で一気に独走態勢を固めた。4区を任されたのは、主将・飯田貴之。箱根タイムで区間3位、タイム差ランキングで5位と、その役割をきっちりと果たしてみせた。

昨年も4区を任され往路トップに躍り出る快走を見せた創価大学・嶋津雄大は、箱根タイムで区間1位、タイム差ランキングで6位となった。総合順位を11位から5位まで引き上げ、同大学の3年連続シード権獲得に大きく貢献してみせた。

タイム差ランキング1位は順天堂大学・石井一希、自己タイム9位で箱根タイムは区間2位となった。1年生だった昨年も4区を任され、箱根タイムで区間5位、タイム差ランキングで5位だった。箱根路で自らの持つ力をしっかりと発揮できており、来年以降も楽しみな存在だ。

出雲駅伝は4区で区間新、全日本駅伝は5区で総合順位トップに引き上げるなど、1年生ながら存在感を示してきた早稲田大学・石塚陽士は、箱根タイムで区間6位と好走を見せた。チームエントリーに10000mの自己タイムが記載されていなかったため今回はランキング対象外としたが、これからのますますの活躍を期待したい。

31歳の4年生、駿河台大学・今井隆生は、箱根タイム、タイム差ランキングともに最下位に沈んだ。中学体育教師である今井は休職して心理学を学ぶために駿河台大学に編入学したが、高校時代は箱根を夢見るランナーだった。当時は実力が足りないと諦めてトライアスロンに転向したが、その夢を10年以上もたってからかなえてみせた。結果だけを見れば、決して素晴らしいものとはいえないかもしれない。それでも、さまざまな生き方があっていいこと、何歳になっても夢を諦めなくていいことを身をもって示してくれたように思う。

5区:1年生が存在感を示した山上り。タイム差ランキング1位は意外にも…

往路最大の難所、山上りがある5区。気温変化も激しく、自己タイムを計るトラックとはまったく異なる環境で、選手の走りに大きな影響が出る予想のつかない区間だ。実際、換算タイムと箱根タイムの差が、他の区間に比べて大きく出ていた。

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1. 神奈川大学  山﨑諒介(3年)タイム差+04:14(20位/7位)
2. 東海大学   吉田響(1年) タイム差+08:57(15位/2位)
3. 駒澤大学   金子伊吹(2年)タイム差+09:58(11位/4位)
4. 帝京大学   細谷翔馬(4年)タイム差+10:26(6位/1位)
5. 国士舘大学  山本雷我(2年)タイム差+10:46(19位/13位)
6. 國學院大學  殿地琢朗(4年)タイム差+10:53(16位/9位)
7. 青山学院大学 若林宏樹(1年)タイム差+11:34(1位/3位)
8. 早稲田大学  伊藤大志(1年)タイム差+11:37(14位/11位)
9. 東京国際大学 倉掛響(1年) タイム差+11:41(17位/14位)
10. 中央学院大学 吉本光希(3年)タイム差+11:46(13位/10位)
11. 順天堂大学  四釜峻佑(3年)タイム差+12:15(2位/5位)
12. 中央大学   阿部陽樹(1年)タイム差+12:26(3位/6位)
13. 東洋大学   宮下隼人(4年)タイム差+12:50(4位/8位)
14. 創価大学   三上雄太(4年)タイム差+13:06(7位/12位)
15. 専修大学   野下稜平(2年)タイム差+13:22(18位/19位)
16. 法政大学   細迫海気(2年)タイム差+13:23(10位/16位)
17. 日本体育大学 吉冨純也(2年)タイム差+13:32(8位/15位)
18. 山梨学院大学 成毛志優(4年)タイム差+13:40(9位/17位)
19. 明治大学   下條乃將(3年)タイム差+15:00(5位/18位)
20. 駿河台大学  永井竜二(3年)タイム差+15:32(12位/20位)
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東海大学・吉田響、青山学院大学・若林宏樹、中央大学・阿部陽樹と3人の1年生が、それぞれ箱根タイムで区間2位、3位、6位と上位に食い込んだ。早稲田大学・伊藤大志と東京国際大学・倉掛響もタイム差ランキングで8位、9位になるなど、1年生が総じて山上りで存在感を示した。

昨年は初めての箱根路でいきなり5区の区間賞に輝いた帝京大学・細谷翔馬は、今年も見事に区間賞を獲得。昨年の記録を上回り歴代2位をマークするなど、山上りの強さを見せつけ、タイム差ランキングでも4位に入った。

タイム差ランキング1位は、神奈川大学・山﨑諒介。自己タイムは20位だったが箱根タイムでは区間7位となった。5年ぶりのシード権獲得とはならなかったが、それでも意地を見せたといえるだろう。

6区:山下りのタイム差ランキング1位は3年ぶりシード権獲得の…

復路最初の関門となる山下りの6区。下りのスピードがあるため他の区間に比べて箱根タイムが換算タイムよりも速くなる傾向があり、今回18人が換算タイムを上回った。

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1. 法政大学   武田和馬(1年)タイム差-04:21(19位/2位)
2. 駿河台大学  小泉謙(3年) タイム差-03:11(17位/3位)
3. 山梨学院大学 矢島洸一(4年)タイム差-02:56(18位/11位)
4. 東京国際大学 林優策(2年) タイム差-02:16(16位/13位)
5. 中央学院大学 工藤巧夢(1年)タイム差-02:16(14位/4位)
6. 駒澤大学   佃康平(4年) タイム差-01:59(10位/6位)
7. 順天堂大学  牧瀬圭斗(4年)タイム差-01:26(3位/1位)
8. 東海大学   川上勇士(3年)タイム差-01:25(6位/7位)
9. 専修大学   横山佑羽(4年)タイム差-01:24(15位/17位)
10. 国士舘大学  福井大夢(3年)タイム差-01:22(12位/13位)
11. 青山学院大学 髙橋勇輝(4年)タイム差-01:13(5位/8位)
12. 東洋大学   九嶋恵舜(2年)タイム差-01:12(8位/10位)
13. 神奈川大学  横澤清己(4年)タイム差-01:08(9位/15位)
14. 帝京大学   北野開平(3年)タイム差-01:03(13位/16位)
15. 中央大学   若林陽大(3年)タイム差-00:54(2位/5位)
16. 早稲田大学  栁本匡哉(2年)タイム差-00:42(11位/19位)
17. 創価大学   濱野将基(3年)タイム差-00:27(1位/9位)
18. 明治大学   杉本龍陽(3年)タイム差-00:23(4位/12位)
19. 日本体育大学 盛本聖也(3年)タイム差+01:11(7位/20位)
-. 國學院大學  原秀寿(1年) (-/17位) ※10000mの自己タイムがチームエントリーに記載されていないためランキング対象外
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タイム差ランキング1位に輝いたのは、法政大学・武田和馬となった。自己タイムは19位だったが、箱根タイムで区間2位。総合順位を13位から11位へと引き上げるなど、1年生ながら同大学の3年ぶりシード権獲得に大きく貢献したといえるだろう。

箱根タイムで区間1位となったのは、順天堂大学・牧瀬圭斗。自己タイムで3位ということもありタイム差ランキングは7位となったが、同大学が6区で区間賞を取ったのは実に31年ぶり。総合順位を5位から3位に引き上げるなど素晴らしい快走を見せた。

2年連続6区を任された青山学院大学・髙橋勇輝は、箱根タイムで区間8位、タイム差ランキングで11位となった。同大学の原監督から復路のキーマンと期待されながら12月上旬の合宿で捻挫。原監督自身、捻挫が原因で競技生活に終止符を打たなければならなかったことから慎重な判断の下で出場し、2位との差をさらに広げる形でたすきをつなぐ好走を演じてみせた。

7区:シード権争いが白熱。復活を遂げた青山学院大学・岸本は何位?

山おろしの風と時間とともに強くなってくる日差しで気温変化の激しい7区は、優勝争いだけでなくシード権争いも白熱する展開となった。

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1. 東洋大学   梅崎蓮(1年)  タイム差-01:09(20位/11位)
2. 専修大学   国増治貴(3年) タイム差+00:47(19位/9位)
3. 東海大学   越陽汰(1年)  タイム差+01:48(9位/3位)
4. 青山学院大学 岸本大紀(3年) タイム差+01:52(4位/1位)
5. 東京国際大学 冨永昌輝(1年) タイム差+02:06(16位/6位)
6. 明治大学   富田峻平(3年) タイム差+02:08(5位/2位)
7. 中央学院大学 松井尚希(4年) タイム差+02:25(18位/14位)
8. 創価大学   新家裕太郎(3年)タイム差+02:26(6位/4位)
9. 法政大学   中園慎太朗(3年)タイム差+02:26(14位/8位)
10. 順天堂大学  西澤侑真(3年) タイム差+02:42(10位/7位)
11. 早稲田大学  鈴木創士(3年) タイム差+03:13(2位/5位)
12. 山梨学院大学 川口航士郎(4年)タイム差+03:17(17位/16位)
13. 神奈川大学  川口慧(4年)  タイム差+03:18(8位/12位)
14. 帝京大学   福島渉太(1年) タイム差+03:22(13位/13位)
15. 駿河台大学  新山舜心(2年) タイム差+03:47(12位/15位)
16. 駒澤大学   白鳥哲汰(2年) タイム差+04:02(1位/10位)
17. 国士舘大学  清水拓斗(4年) タイム差+04:05(11位/17位)
18. 日本体育大学 漆畑徳輝(2年) タイム差+04:29(15位/19位)
19. 中央大学   居田優太(2年) タイム差+04:32(7位/18位)
20. 國學院大學  木付琳(4年)  タイム差+05:45(3位/20位)
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タイム差ランキング1位の東洋大学・梅崎蓮は、自己タイム20位ながら箱根タイムで区間11位、7区で唯一マイナスのタイム差を記録した。同大学の1年生といえば、出雲駅伝、全日本大学駅伝で区間賞を獲得したスーパールーキーの石田洸介に注目が集まりがちだが(箱根駅伝は欠場)、梅崎も東洋大学の次代を担う逸材だ。全日本大学駅伝は区間4位でチームの総合順位を8位から5位に引き上げる快走を見せていた。ますますの活躍を期待したい。

同じく1年生の東海大学・越陽汰、東京国際大学・冨永昌輝はそれぞれ箱根タイムで区間3位、6位、タイム差ランキングで3位、5位となった。東海大学は8年ぶりにシード権を逃したが、5区で区間2位となった吉田響と共に1年生が気を吐いた。来季は予選会からの参加になるが、他にも楽しみな1年生、2年生がいる。復活を楽しみにしたい。

青山学院大学・岸本大紀は1年生だった2019年、出雲駅伝と全日本大学駅伝で区間新を記録、箱根は“花の2区”で5位と、スーパールーキーとして期待通りの活躍を見せた。だが昨年は故障のため出場を回避し、2年ぶりの箱根路となった。力強い走りで区間賞、けがを乗り越えさらなる進化を証明してみせた。

8区:順天堂大学が総合2位に浮上。SNSでトレンド入りしたあの選手は?

序盤は海岸沿いの追い風と日差しが体力を奪い、湘南新道に入ってからは9km続く上り坂が追い打ちをかける8区。

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1. 東洋大学   蝦夷森章太(4年)タイム差+01:22(18位/4位)
2. 順天堂大学  津田将希(4年) タイム差+01:59(10位/1位)
3. 東京国際大学 村松敬哲(2年) タイム差+02:14(17位/6位)
4. 國學院大學  石川航平(4年) タイム差+02:41(15位/7位)
5. 中央学院大学 馬場竜之介(4年)タイム差+02:57(16位/12位)
6. 中央大学   中澤雄大(3年) タイム差+02:58(7位/3位)
7. 駿河台大学  出仙龍之介(3年)タイム差+03:05(19位/15位)
8. 青山学院大学 佐藤一世(2年) タイム差+03:06(4位/2位)
9. 神奈川大学  大泉真尋(2年) タイム差+03:17(12位/10位)
10. 早稲田大学  千明龍之佑(4年)タイム差+03:18(8位/5位)
11. 専修大学   岩間暁(4年)  タイム差+03:22(20位/17位)
12. 東海大学   入田優希(2年) タイム差+03:44(9位/9位)
13. 法政大学   稲毛崇斗(2年) タイム差+03:46(11位/13位)
14. 国士舘大学  山本龍神(2年) タイム差+03:57(14位/14位)
15. 創価大学   吉田凌(1年)  タイム差+04:22(3位/8位)
16. 明治大学   櫛田佳希(3年) タイム差+05:23(2位/11位)
17. 帝京大学   橋本尚斗(4年) タイム差+05:33(5位/16位)
18. 山梨学院大学 橘田大河(3年) タイム差+06:33(13位/20位)
19. 日本体育大学 九嶋大雅(3年) タイム差+06:54(6位/19位)
20. 駒澤大学   鈴木芽吹(2年) タイム差+08:31(1位/18位)
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8区で唯一27分台の自己タイムを持つ駒澤大学・鈴木芽吹は、箱根タイムで区間18位、タイム差ランキングで20位となった。昨年9月に右足大腿骨の疲労骨折を負っており、同大学の大八木弘明監督によれば再び同じ箇所を痛めた可能性があるという。苦しい1年となってしまったがまだ2年生。しっかりと故障を治して、再び輝きを見せてくれることを期待したい。

タイム差ランキング1位は、東洋大学・蝦夷森章太となった。自己タイムこそ18位だったが箱根タイムでは区間4位。チームの総合順位こそ8位のまま変わらなかったが、前を走る選手との距離を一気に縮める快走を見せた。最終的にチームが総合4位まで順位を上げる原動力になったといえるだろう。

中央大学・中澤雄大も素晴らしい走りを見せ、箱根タイムで区間3位となった。総合順位を7位から3位に引き上げ、同大学10年ぶりのシード権獲得に大きく貢献した。

区間賞を獲得したのは、順天堂大学・津田将希。自己タイム10位で、タイム差ランキング2位。総合順位を2位に引き上げるだけでなく後続を一気に引き離し、最終的なチームの総合2位に大きく貢献してみせた。昨年はレース中に、自身と名前の似ている俳優の「菅田将暉」がTwitterでトレンド入り。「今年は津田将希もトレンド入りさせたい」という自身のツイート通り、「津田将希」でもトレンド入りを果たす会心の走りを見せた。

戸塚中継所では日本体育大学8区の九嶋大雅から9区の大内宏樹へたすきをつなげず、繰り上げスタートとなった。大内からは九嶋の姿は見えていたが、わずかに7秒届かなかった。だがこれも死力を尽くした結果に他ならない。この悔しさを次につなげて、さらに成長した姿を見せてほしい。

9区:14年ぶり区間新を記録した青山学院大学・中村のタイム差は?

ますます激化するシード権争いが見られた9区。

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1. 法政大学   清家陸(4年) タイム差+01:17(16位/7位)
2. 青山学院大学 中村唯翔(3年)タイム差+01:26(2位/1位)
3. 神奈川大学  小林篤貴(2年)タイム差+01:35(18位/9位)
4. 国士舘大学  綱島辰弥(3年)タイム差+01:48(11位/6位)
5. 國學院大學  平林清澄(1年)タイム差+01:58(5位/2位)
6. 中央大学   湯浅仁(2年) タイム差+02:00(6位/3位)
7. 早稲田大学  佐藤航希(2年)タイム差+02:03(19位/14位)
8. 東洋大学   前田義弘(3年)タイム差+02:05(10位/5位)
9. 駿河台大学  田尻健(4年) タイム差+02:21(20位/18位)
10. 東京国際大学 宗像聖(3年) タイム差+02:25(12位/9位)
11. 専修大学   服部友太(4年)タイム差+02:33(17位/15位)
12. 創価大学   中武泰希(4年)タイム差+02:47(15位/16位)
13. 東海大学   竹村拓真(3年)タイム差+02:48(8位/8位)
14. 駒澤大学   山野力(3年) タイム差+02:52(3位/4位)
15. 中央学院大学 吉田光汰(4年)タイム差+03:19(13位/17位)
16. 明治大学   加藤大誠(3年)タイム差+03:34(9位/11位)
17. 帝京大学   森田瑛介(4年)タイム差+03:43(7位/12位)
18. 順天堂大学  野村優作(3年)タイム差+05:14(1位/13位)
19. 日本体育大学 大内宏樹(4年)タイム差+05:41(4位/19位)
20. 山梨学院大学 石部夏希(3年)タイム差+06:53(14位/20位)
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総合12位でたすきを受けた法政大学・清家陸が、タイム差ランキング1位となった。シード権獲得へ後がない状況で、一時は10位を走る國學院大學に離されたが、並走していた早稲田大学を振り切り、最終的にはシード権まで一気に距離を詰めた。2年前も9区を走った主将は自身の記録を実に30秒も上回るなど、3年ぶりのシード権獲得を手繰り寄せる力走を見せた。

國學院大學・平林清澄は、箱根タイムで区間2位。総合順位を10位から5位へと引き上げ、同大学史上最長となる4年連続のシード権獲得に大きく貢献した。出雲駅伝、全日本大学駅伝にも出場したルーキーはその実力をしっかりと箱根路で発揮したといえるだろう。

区間賞に輝いた青山学院大学・中村唯翔は、タイム差ランキングで2位となった。昨年は2区に抜てきされたが区間14位、今年の全日本大学駅伝も区間14位と力を発揮できなかったが、今大会では区間記録を実に46秒も更新し、14年ぶりに新記録を打ち立てる圧巻の走りだった。後続に7分56秒もの差をつけ、2年ぶりの王座奪還を盤石なものにした。

10区:大逆転のシード権争いを制した法政大学のタイム差は? 意外な1位は…

これまで9人がつないできたたすきを胸に最後の区間を駆け抜ける10区。シード権をめぐるドラマが生まれた。

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1. 東京国際大学 野澤巧理(4年)タイム差+01:24(12位/3位)
2. 創価大学   松田爽汰(3年)タイム差+01:29(15位/5位)
3. 駿河台大学  阪本大貴(4年)タイム差+01:36(18位/7位)
4. 東洋大学   清野太雅(3年)タイム差+02:00(10位/2位)
5. 青山学院大学 中倉啓敦(3年)タイム差+02:08(3位/1位)
6. 中央学院大学 中島稜貴(3年)タイム差+02:13(17位/8位)
7. 神奈川大学  有村祐亮(3年)タイム差+02:40(14位/9位)
8. 國學院大學  相澤龍明(4年)タイム差+03:01(16位/16位)
9. 山梨学院大学 篠原楓(3年) タイム差+03:02(13位/14位)
10. 明治大学   橋本大輝(4年)タイム差+03:06(4位/4位)
11. 国士舘大学  望月武(3年) タイム差+03:14(19位/18位)
12. 法政大学   川上有生(3年)タイム差+03:41(11位/11位)
13. 帝京大学   西脇翔太(2年)タイム差+03:56(9位/10位)
14. 日本体育大学 佐藤慎巴(4年)タイム差+04:05(8位/12位)
15. 順天堂大学  近藤亮太(4年)タイム差+04:22(7位/14位)
16. 駒澤大学   青柿響(2年) タイム差+04:33(2位/6位)
17. 専修大学   中山敦貴(2年)タイム差+04:36(20位/20位)
18. 中央大学   井上大輝(4年)タイム差+05:01(5位/17位)
19. 早稲田大学  山口賢助(4年)タイム差+05:31(1位/13位)
20. 東海大学   吉冨裕太(4年)タイム差+06:34(6位/19位)
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9区に続き、青山学院大学・中倉啓敦が区間賞を獲得した。昨年も同じ10区を走り区間4位だったが、それから2分27秒も速いタイムで駆け抜けた。さらに区間記録を50秒も更新する新記録をたたき出し、タイム差ランキング5位。まさに自身の持つ実力を遺憾なく発揮したといえるだろう。

タイム差ランキング1位は、東京国際大学・野澤巧理となった。全日本大学駅伝では丹所から総合トップでたすきを受けたものの、自身は区間6位でチームを3位に後退させてしまっていた。今回はその悔しさを晴らす形でチームの順位を1つ上げ、同大学最高タイの5位でフィニッシュした。

残り1kmでの逆転劇で3年ぶりのシード権を獲得した法政大学の川上有生は、区間11位、タイム差ランキング12位でフィニッシュした。チーム全体で最後の最後まで諦めない姿勢が生み出した、まさにドラマのような展開を生み出した。

逆に悪夢のような逆転劇を許した東海大学・吉冨裕太は、低血糖症の影響で自己タイム6位ながら箱根タイムで区間19位、タイム差ランキングは20位となった。同じくシード落ちとなった早稲田大学は、アンカーの山口賢助が自己タイムでは1位だったが区間13位、タイム差ランキングで19位となった。だがこれも箱根駅伝。勝者が生まれれば、必ず敗者も生まれる。悔しいのは誰より本人たちに違いない。2人とも卒業後は実業団で競技を続けるという。この悔しさをこれからの競技人生に生かしてほしい。

総合ランキング:総合優勝の青山学院大学、シード復帰の法政大学は…

最後に総合タイム差ランキングを発表したい。

各区間のタイム差ランキング1位に20pt、2位に19pt、……、19位に2pt、20位に1ptを付与し、大学ごとに10選手の平均ポイントでランキング化した。
(※各区間のタイム差ランキングで対象外となった2選手の所属大学(早稲田大学、國學院大學)は、9選手の平均ポイント)

<カッコ内は箱根タイムの総合順位>
————————————-
1. 青山学院大学 15.4pt(1位)
2. 東洋大学   15.2pt(4位)
3. 法政大学   14.0pt(10位)
4. 東京国際大学 13.5pt(5位)
4. 神奈川大学  13.5pt(12位)
6. 國學院大學  13.0pt(8位) ※
7. 順天堂大学  11.4pt(2位)
8. 国士舘大学  10.7pt(15位)
8. 専修大学   10.7pt(20位)
10. 中央大学   10.6pt(6位)
11. 帝京大学   10.5pt(9位)
12. 東海大学   9.9pt(11位)
13. 中央学院大学 9.5pt(16位)
14. 創価大学   9.4pt(7位)
15. 山梨学院大学 8.9pt(18位)
16. 駒澤大学   8.6pt(3位)
17. 駿河台大学  8.5pt(19位)
18. 早稲田大学  7.0pt(13位) ※
19. 明治大学   5.8pt(14位)
20. 日本体育大学 5.7pt(17位)
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総合タイム差ランキング3位は3年ぶりのシード権奪還を果たした法政大学が入った。10000m平均タイムランキング(こちらを参照)では18位だったが、全日本大学駅伝でシード権まであと一歩の9位に終わった悔しさをここで晴らしてみせた。タイム差1位の6区・武田和馬(1年)、9区・清家陸(4年)をはじめ、タイム差4位以内に5人が入った(単独2位の人数)。昨年も箱根タイムで総合17位ながら、この総合タイム差ランキング(こちらを参照)では4位に入っていた。箱根路で実力を発揮できる強さが結果となって結実したといえるだろう。

同じく10年ぶりのシード復活となった中央大学は、総合タイム差ランキングで10位だった。10000m平均タイムランキングで6位だったことを考えると、箱根タイムの総合6位は順当ともいえる。だが昨年は10000m平均タイムランキングで4位だったにもかかわらず、総合タイム差ランキング19位、箱根タイムは総合12位。今年度は全日本大学駅伝も10年ぶりにシード権を獲得するなど、持っている実力を駅伝で発揮できる強さを身に付け始めている。1区区間新の吉居大和(1年)をはじめ、頼もしい選手が顔をそろえており、今後がますます楽しみな存在だ。

総合タイム差ランキング2位には東洋大学が入った。区ごとで見れば、1区・児玉悠輔(3年)、2区・松山和希(2年)、3区・佐藤真優(2年)、7区・梅崎蓮(1年)、8区・蝦夷森章太(4年)の最多5人がタイム差ランキング1位となっている。駅伝で強さを発揮する東洋大学の真骨頂を垣間見たといえるだろう。

箱根タイムで総合3位の駒澤大学は、総合タイム差ランキングでは驚きの16位となった。区ごとで見ると、タイム差10位以内に入ったのはわずかに2人だけ(最少タイの人数)で、その実力を箱根路で発揮し切れなかったといえるだろう。逆にいえば、それでも総合3位の結果を残せるのだから、駒澤大学の地力の強さをあらためて感じずにはいられない。個別に見れば、1区・唐澤拓海(2年)が箱根タイムで区間2位、2区・田澤廉(3年)が区間1位、5区・金子伊吹(2年)、9区・山野力(3年)が区間4位と素晴らしい結果を残している。出場10人のうち7人が2年生。この悔しさをきっと次につなげていくはずだ。

そして総合タイム差ランキング1位は、総合優勝を飾った青山学院大学となった。意外なことに、個別で見ればタイム差1位は一人もいない。代わりに、タイム差順位1桁は最多の9人。特別に調子の良かった選手がいたというわけではなく、チーム全員が自分の実力を高いレベルで発揮できていたことが分かる。箱根タイムでも全員が区間順位1桁で、区間3位以内の7人、区間賞の3人はいずれも最多。同大学が2年前につくった大会記録を1分41秒も更新して完全優勝を成し遂げたのは必然だといえるだろう。この結果は持てる力を存分に発揮した選手たちの頑張りに他ならない。全ての選手に最大級の賛辞を贈りたい。

<了>

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