ダビド・ビジャが日本人と描く未来。第2の久保建英を生む壮大なプロジェクトの全貌
昨年、世界中のファンに惜しまれながら現役を引退し、現在は日本を含む世界7カ国でサッカー選手育成事業「DV7 SOCCER ACADEMY」を経営するダビド・ビジャ。彼自身、無名の少年時代から幾多の困難を乗り越えて夢をつかみ、その経験を世界中の子どもたちに共有するためにこの第二の人生を歩み始めた。そんなビジャが率いるDV7が、スペインへのプロサッカー選手挑戦プログラム「Road to Spain 2020」のトライアウトを世界で初めて日本で行うという。「日本人はラ・リーガでも通用する」と断言する彼に、日本人選手に感じる可能性、そしてスペインで成功するために求められる選手像について話を聞いた。
(インタビュー・構成=中林良輔[REAL SPORTS編集部]、写真提供=DV7 SOCCER ACADEMY)
3児の父ビジャが過ごす今。日本人選手と描く未来
「ラ・リーガへの道がここにある」
ダビド・ビジャが創業経営者を務めるDV7グループが、スペインで活躍するサッカー選手を育てるためのプロジェクトを日本で実施する。対象は18歳以上のサッカー経験者。1次審査となる書類選考を経て、8月13日〜14日に国内トライアウトを2日間実施。合格した選手は、今夏のプレシーズン、ビジャがオーナーを務めるUDジャネーラ(スペイン4部)に合流。ビジャ・DV7グループの積極的なサポートのもと練習生としてトレーニングやトレーニングマッチに参加し、ジャネーラ、またはその他のクラブとのプロ契約を目指す。自身も無名の存在からスタートし、着実にステップアップを重ねて夢をつかんだビジャの想いが込められたプロジェクトだ。彼が選手としてのキャリアを締めくくった日本で目の当たりにしたのは、日本サッカーの高いポテンシャル、そして可能性に満ちた多くの若手選手たちだったという。
──現在、新型コロナウイルスの影響で世界を駆け回ることができない状況です。毎日どのように過ごしていますか?
ビジャ:まずこのwithコロナの時代、新型コロナウイルスを発症された方やそのご家族、今まさに苦しんでいる方々は本当に大変な時期を過ごしていると思います。そんな中、私たちは今、家族との時間をすごく大事に過ごしています。子どもたちはリモートでの宿題が出ているので、そういったものを父親として手伝っています。また自分自身も毎日体を動かして可能な限り今まで通りの体を維持することに努めています。
また、私が代表を務めるDV7は世界中にアカデミーがあるので、本当はスクール各校に顔を出したり、この期間中にも実際に行く予定はあったのですが、それが実現できなかったりしたことは、私としても大変もどかしく感じています。
ほとんどのスクールでトレーニングができなかったので、ビデオカンファレンスをやってみたり、オンラインを介してのプログラムを作ってみたり、可能な限り子どもたちにとってサッカーとの距離感が離れないような試みは続けていました。現在は少しずつトレーニングができる所も増えてきているので、今後一日でも早くコロナが収束して、私も各スクールの子どもたちに会える時間をたくさん作れればなと思っています。
新クラブ、クイーンズボローFC(USリーグ)の立ち上げなど、新しいプロジェクトも立ち上がっていて、私は本来ニューヨークにもっと行かないといけないのですが、基本的にはビデオミーティングですべての業務を行っているのが現状です。
──以前、現役時代にはお子さんと一緒にボールを蹴る機会がなかなか作れないと話していましたが、図らずもこの期間にその時間は作れましたか?
ビジャ:実際に家にいる時間が長かったので、ルカは7歳の子ですけども、一緒にボールを蹴る時間はたくさんありましたし、また2人の娘ともいろんなことを共有できました。私自身はいわゆるサッカーパパというのとちょっと違うと思っていて、トレーニングの仕方を細かく伝えるわけでもなく、ただただ彼が楽しく過ごせるようなことを重視するようなサッカーとの距離感を、2人で作っていたイメージでした。
ゼロからプロまでの道のりをサポートするミッション
──「Road to Spain 2020」のプロジェクトについて、まずはこのプロジェクトがスタートしたきっかけについて教えてください。
ビジャ:トライアウト自体は、以前からさまざまな国で実現はせずともずっと話はあったものでした。ただ今回日本のオーガナイズが早く進んだことによって、結果的に一番最初に日本で「Road to Spain 2020」のトライアウトが行われることになります。
私自身も日本でサッカーをしていたので、日本人の選手たちのレベルはよくわかっています。彼らにとって良い経験およびチャンスになるような機会が作れることは大変うれしいですし、良い選手の素晴らしいキャリアが始まるきっかけになるようなプロジェクトであればと考えています。
──前回われわれREAL SPORTSでDV7のアカデミー事業についてインタビューした際には、そこのスクール生がプロを目指す段階になった数年後にこういったプロジェクトが行われるのかなと想像していたので、このような早いタイミングでの開催はうれしい驚きでした。今後はこのプロジェクトを継続し、日本でのジュニア(小学生年代)のスクールをジュニアユース(中学生年代)まで広げ、より日本におけるDV7の活動の関係性を深めていくという狙いはありますか?
ビジャ:DV7のプロジェクトは、子どもたちがサッカーをゼロから始めてプロまでの道のりをいかにサポートするかというのがミッションでもありますし、他の国ではもう中学生〜高校生も含めたDV7アカデミーが実際にできています。
ですので、長いスパンで見ればもちろん日本でも中学生・高校生のカテゴリーのチームをDV7として持つことは当然の目標ではありますが、立ち上げたばかりでそんなに大きく事業自体を始めることはなかなか難しいと思っています。まず日本では小学生のスクールを始めたばかりなので、それに集中します。もし、そこからの道のりが早く進むのであれば、早めに中学生のチームを持つことになると思います。とはいえ、少しずつでも前に進んでいければ満足です。状況を見極めながらやっていければと思っています。
──「Road to Spain 2020」の書類審査のエントリーが始まって1週間ほどが経ちました(※エントリー期間は6月29日~7月24日。インタビューは7月8日に実施)。現在の集まり具合は?
ビジャ:基本的にはこの事業は日本側で動いてもらっていて、必要なタイミングで私自身も関わっていくことになっています。このプロジェクトはまだ始まったばかりですので、基本的には日本側の代表である小野さん、(ディレクターコーチの)アレックス、(ヘッドコーチの)神蔵さん、という3人を信頼して管理してもらっています。人数が集まってきて、いざ選手たちが選ばれるという重要なプロセスになってきた時に私は詳細を知る形になっているので、現状何人いるか正確にはお答えできないですが、すべり出しの反応はとてもいいと聞いています。
そのため、最初の第1次選考というのは書類審査になっているので、そこに対して私から何か判断することはないです。私がこのトライアウトの中で選考するのは、実際グラウンドの中で選手たちが動き出してからなので、書類審査に関してはアレックスに全権委任しています。
──2日間のトライアウトの中では、ビジャさんもコロナ禍でリモートになるとのことですが、審査員として入られるわけですね。その際ビジャさんご自身が注目して見る点について教えてください。
ビジャ:今回私たちは、1〜2週間スペインで楽しくサッカーをプレーして帰るような選手を選ぶのではなく、長いスパンで見てスペインでキャリアを築けるかどうか、その目的のために備わった能力があるかというのを見極めることが非常に大切だと思っています。
何よりも大事だと思うのが、その選手の持っている「タレント(能力、個性)」がどれくらいのレベルにあるかという点です。そして、スペインでサッカーをするにあたって必要なフィジカルコンディションだったりとか、プレーの幅だったりとか、スペインでできる伸びしろがあるのか、そういったことに対して注目して選んでいくと思います。
付け足しておくと、私の意見だけですべてが決まるわけではありません。DV7ジャパン側の意見もそうですし、私以外のDV7のディレクターたちの意見も含めて選考します。
──本プロジェクトは日本人にとって海外挑戦の新たな入り口になるかと思います。日本人がスペインにチャレンジする上での課題は何だと考えていますか?
ビジャ: 1年間日本でプレーをしたことで、日本のサッカー選手たちの才能だったり、プレーの質の高さだったりは十分に理解したつもりでいます。彼らのプレーを見た限り、スペインへの挑戦においてサッカー面の課題はほとんどないと思います。
だからこそ今回のプログラムの設計の際にこだわったことなのですが、スペインの生活における言語面や、生活になじむことへの課題というのは一つの壁になるとは思います。でも一番大切なサッカー面における不安は特にありません。日本の選手たちは、スペインで適応する時間さえあれば十分に活躍できると信じています。
スペインで成功するために求められる理想的な選手像
──ビジャさんの考えるスペインで成功できる“良い選手”の基準は何ですか?
ビジャ:サッカーというのは時代とともに変わっていきますし、10年前と10年後では違うスタイルになっていることもありますが、現在スペインのサッカーは、私たちスペイン代表の成功もあってボールを保持することを大前提にプレーするというのが特徴になっています。そのためボールを持つ時の質だったり、ボールポゼッションするための個人戦術だったり、そういったものを持っている選手たちは重宝される可能性が高いです。
──ビジャさんの考える理想的な選手をより具体的にイメージするため、DF、MF、FWそれぞれのポジションで1人ずつその理由とともに挙げてください。
ビジャ:子どもたちが手本にすべき選手ということにフォーカスして選手たちを選ぶと、DFは(カルレス・)プジョル選手。プジョル選手は常に相手へのリスペクトを忘れないし、ハードワークをいとわない。そして絶対に負けないという強い気持ちでプレーし続けています。彼はどんな状況でも決して心が折れるということがなく、DFというポジションを全うできる素晴らしいプロフェッショナルな選手だと思います。
中盤の選手はやはり、(アンドレス・)イニエスタ選手とシャビ選手です。この2人はとにかく中盤のプレーのお手本のような選手ですし、また、イニエスタ選手はキャリアの中でレッドカードをもらったことがないと思います。シャビ選手も含めて彼らはそれぐらい相手に対してのリスペクトを忘れませんし、常に自分たちがどういうふうにプレーを表現するべきかをチームに示し、作り上げる。私のキャリアで出会った中でも最も偉大で、最高の質を持った選手だと思っています。
FWに関しては、私たちが生きている時代の中ではやはりクリスティアーノ・ロナウド選手と(リオネル・)メッシ選手の2人になると思います。彼ら2人は、とにかく競い合って自分たちの力を高め続けていますし、クリスティアーノ・ロナウド選手はチームを変えながら、メッシ選手は1つのチームで、どの試合でも常に高いパフォーマンスを維持しています。まさに子どもたちがお手本にするべき選手だと思います。
イニエスタは「常に時間を作ることができる」
──われわれ日本のファンとしては、今年もイニエスタ選手のプレーを間近で見ることができます。イニエスタ選手の特にどこの部分をファンやプレーヤーたちは注目して見るべきですか?
ビジャ:日本の人たちは、イニエスタ選手のプレーを直接見ることができる、本当に幸せな環境にいると思います。イニエスタ選手は常に時間を作ることができます。グラウンドの中で、たとえフィジカル的に強くなくてもボールを失うことがなく、常に正しい選択肢を選びます。注目するべき点としては、どんな体の向きでプレーしているかに注目するといいかもしれません。
彼自身は本当に完成された選手であり、時代を作ってきた選手でもありますので、中盤の選手として必要なすべてを持った彼のプレーを注意深く追うことはすごく学びになると思います。
──今挙げた選手や、ビジャさんのように、スペインで長年活躍を続けるために最も大切だと考えられていることは何ですか?
ビジャ:ラ・リーガくらいのレベルになると、日々リーグのレベルも対戦相手のレベルも進化していきます。ですので、その中でプレーする選手たちは、現状に満足することなく、常に自分を進化させることを考える必要があります。それを実行し続けることができる選手たちというのがスペインで長年トップレベルにてプレーできる選手たちだと思っています。
自分のプレーに満足してしまって、そこで自分の成長曲線を止めてしまうと、その間に周りのレベルが上がっていってしまう結果、プレーの質が追いつかなくなってしまいます。常に自分への向上心を忘れない、そういった選手たちこそがラ・リーガでより高いレベルでも維持してプレーし続けられる選手たちというふうになっているのだと思います。
久保建英はラ・リーガの中でも突出した存在
──スペインで活躍している日本人選手という意味では、久保建英選手についてビジャさんはどのように見ていますか?
ビジャ:久保選手は、レベルの高いラ・リーガの中でも突出した選手として非常に高いパフォーマンスのプレーを続けています。素晴らしいボールを扱う技術やリズムの変化も独特のものを持っています。ラストパスも出せて、シュートも打てる、あらゆるものを持った素晴らしい選手です。そして何よりも若さがあります。まだ19歳であのパフォーマンスを出す彼は、おそらく今後もヨーロッパで長いキャリアを築ける重要な選手になるでしょう。
個人的に久保選手と話したことがありますが、とてもいいキャラクターを持った選手だったので、そういった性格も含めてほとんど成功が約束されているように思います。
──久保選手の活躍は、FCバルセロナの下部組織でスペインの言葉や文化、何よりスペインのサッカースタイルを身につけていたことが大きいのでしょうか?
ビジャ:海外でプレーするにあたって、私はオーストラリア、アメリカ、日本でプレーしましたが、サッカー以上にその国の生活だったり文化に慣れることは、一人の外国人として非常に重要であると思います。ですので久保選手が幼少期にバルセロナで過ごして言語や文化を学んだりしたことは、今彼が良いプレーをしている一つの助けにはなっていると思います。
ただあらゆる選手が異文化に慣れれば良いプレーができるかというとそういうわけでもなく、久保選手には生まれ持った素晴らしい才能があり、さらに幼少期に異文化で過ごした経験というのが助けてくれた結果、今の活躍につながっているのだと思います。
──今回のプロジェクトの特設サイトに、スペインで活躍する選手になることは簡単なことではないと明記し、プロジェクトに参加した選手がたとえサッカーで成功できなくても人としての成長を目指す人材育成プロジェクトという面もあるという点にとても共感いたしました。具体的に人材育成プロジェクトとしてはどういったアプローチを考えていますか?
ビジャ:私たちDV7のプロジェクトは、あらゆる形で選手たちのサポートをすることが目標になります。それは選手がサッカーを始めた時よりもより良い大人になれるような助けになればと思います。またこの「Road to Spain」でのプロジェクトは、スペインサッカーへの挑戦という面もありますが、選ばれた選手がより良いキャリアを築くための大切な経験となることも重要だと思っています。
サッカー選手としてのキャリアの重要なターニングポイントとなる、という面も兼ね備えながら、一方で、海外挑戦という人生における一つの大きな成長のステップを踏む、人生のターニングポイントとできるような、そういった機会を提供することもまたこの「Road to Spain」での重要な役割だと思います。
17歳、18歳のタイミングでいかに良い選手になれるか
──ビジャさん自身がスポルティング・ヒホンの下部組織に入る17歳の頃まではスペイン国内で無名の存在であったかと思います。その頃に焦りであったり、プロ選手としての成功を疑った時期はあったのでしょうか?
ビジャ:まず自分自身に関して振り返ると、アマチュア時代にまったく何も焦ったり、心配したりしていませんでした。自分自身が今振り返ってみてもそうですし、自分自身のキャリアの結果を見てもそうですが、サッカー選手になるのは11歳、12歳でプロになるわけじゃなくて、やっぱり17歳、18歳でプロになっていくわけで、そのタイミングでいかに良い選手になれるかが勝負だと思います。
そうなる上で、もちろんバルサのようなビッグクラブの定評のある下部組織に入れれば、それは素晴らしいことだし、チャンスがあればいいことだと思います。ただそれがプロになるための必要条件かというとそうではないと私は考えています。他の街のクラブでも素晴らしい指導者がいるでしょうし、鍵は自分の成長に合った環境と、素晴らしい指導者に巡り会うことであって、その結果17歳、18歳でプロ契約を勝ち取ることが、メガクラブの下部組織でなくても十分起こり得るし、そういう道を経てきた選手たちが世界にまだまだ、たくさん存在するので。
そこに関しては例えばDV7の今の活動もそうなのですけれども、いろんな選択肢がプレーヤーのためにあることが大事ですし、エリートルートにいないとダメということでは決してないことを、選手たちは信じていただきたいと思います。
──ビジャさんのプロサッカー選手としての成功は世界のサッカーファンが知るところですが、あらゆるタイトルを勝ち取った選手であるにもかかわらず、ヴィッセル神戸での謙虚で、常に向上心を失わない姿勢に驚いたと話す関係者が多いです。どうすればあなたのような姿勢を身につけることができるのでしょうか?
ビジャ:まず今のご質問への返答には2つの側面があると思います。一つはプライベート、もう一つはプロの選手として。プライベートに関していうと、私はどこの国にいても、これまでのキャリアの間ずっと、家族と古くからの友達と常にとても近くにいるように心がけていました。
このサッカーの世界は成功すればするほど自分のパーソナリティが変わっていきやすい世界です。それをわかっていたので自分は意識的に自分のパーソナリティを変えないために、本当に自分のことを昔からよく知っている家族と友達と日々一緒に過ごして周りを固めることで、自分自身を変えないこと、勘違いしないことを心掛けてきていました。
次にプロ選手としてですが、これはもう簡単な話です。私がこれまで成功してきた理由を自分自身で分析すると、それは毎日のトレーニングを毎回100%でやってきた、それに尽きます。
自分がなぜ他の選手より上にいくことができたか。それは「毎日100%を出し切る」。これをやってきたからです。これはもう自分の中で過去の経験を通じて証明されてきたことなので、それは揺るぎない「正解」なのです。例えば日本に来た時も、もちろん日本でも成功したかったので、なぜそれをやめなきゃいけないんだと。私は成功するために毎日100%でやっていくということを何の疑いもなく初日から行うことができ、それをやり続けた。単純にそういうことです。
「子どもたちがプロになる。そのお手伝いをする」
──では最後にDV7としての今後具体的に考えている構想について、また日本での活動の展開予定について教えてください。
ビジャ:DV7に関しては、当然このwithコロナの中で事業をやっていく上ではいろんなことが起きますが、私自身のビジョン、やりたいこと、私たちのやるべきこと、そこは何かと聞かれると大変簡単で、要は子どもたち、選手がプロになる、そのお手伝いをする。これがシンプルなミッションです。
必要な環境を構築して、どこの国の出身かにかかわらず、また最初に会った時にどのぐらいのレベルだったかということにもかかわらず、本当に一人ひとりの選手がプロになる可能性を追い求め、それを助けていく。そういう事業を私たちは世界中で展開していきたいと思っています。
これは時間がとてもかかることで、2年や3年で終わるような話ではまったくないと思っていて、長い、長い時間をかけてやっていきたいと思っています。本当に毎日難しいことが起きるのですけども、サッカー選手になりたいという夢を持つ一人ひとりの子どもたちをとても大事に、子どもたちの夢を実現する活動を続けていきたいと思っています。
<了>
[前回連載]ダビド・ビジャ「誇れるものは継続性」 W杯得点王の知られざる素顔とルーツ
[前回連載]ビジャ、日本のスクール事業で描く壮大な夢「私が持つアカデミーとクラブを経て、欧州へ」
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PROFILE
ダビド・ビジャ
1981年12月3日生まれ、スペイン・アストゥリアス州ラングレオ出身。地元スポルティング・ヒホンB(3部リーグ)でプロデビュー。その後スポルティング・ヒホン、サラゴサ、バレンシア、FCバルセロナ、アトレティコ・マドリードと国内クラブを渡り歩く。FCバルセロナ在籍時、2010-11シーズンにUEFAチャンピオンズリーグ優勝、2010-11、2012-13 シーズンにラ・リーガ優勝。続く2013-14シーズンもアトレティコ・マドリードでラ・リーガ優勝を経験。スペイン代表としてUEFA EURO 2008と2010 FIFAワールドカップ優勝も果たしている(両大会にて得点王も獲得)。2014年、国外移籍を決意しオーストラリアのメルボルン・シティ、アメリカのニューヨーク・シティでの4シーズンを経て、2019シーズン、ヴィッセル神戸に加入。同年11月13日に現役引退を発表。現在は、日本を含む世界7カ国で展開する育成事業「DV7 SOCCER ACADEMY」、米国Queensboro FCのクラブオーナー、代理人事業のDV7マネジメントなどを展開する、DV7グループの創業経営者。3児の父。
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