ハンドボール日本代表主将で人気TikToker…? “自分らしさ”で勝負する土井レミイ杏利の「リーダーのかたち」
開催国枠により、1988年のソウル五輪以来の五輪出場を決めたハンドボール男子日本代表。これまで日本において「マイナー競技」とされてきたハンドボールにとって重要なチャンスとなるはずだった大会は新型コロナウイルスの影響で2021年に見送られることとなったが、チームを率いるキャプテンは「チームを高める好機」と捉え立ち止まることはない。フランス人の父と日本人の母との間に生まれ日本で育ち、フランスのトップリーグから2019年に日本リーグへ転身し大崎電気でプレーする土井レミイ杏利だ。フォロワー95万人超え(7月16日時点)の人気TikTokerの顔も持ち、日本ハンドボール界に新風を吹き込む存在として期待される彼の志を語ってくれた。
(インタビュー・構成=阿保幸菜[REAL SPORTS編集部]、写真=Getty Images)
「その先の未来、どういう自分になりたいのか」「そこまでのレールを自分で敷く」
――土井選手がハンドボールと出会ったきっかけについて教えてください。
土井:小学3年生の時に、兄と妹が僕より1週間先にハンドボールを始めて。当時、家から学校まで20kmぐらい距離があったので親の送り迎えが大変だったんですね。僕はサッカーをやりたかったのでサッカーの見学に行きたかったんですけど、午前中にハンドボールの練習があったので、ハンドボールを見学したあとにサッカーへ行きなさいと言われて、ついでに見に行ったんです。そうしたら、監督に「せっかくだから一緒にやりなよ」って誘われてハンドボールをやってみたら、練習が終わる頃にはサッカーのことなんか忘れてました。やっぱり子どもは「楽しい」って感じることは、一生懸命夢中になるんですよね。
――実際にハンドボールをやってみるまでは、まったく興味はなかったんですね。
土井:そうですね。ただ、初日はすごく監督が褒めてくれた記憶があるので、うまいこと心を掴まれたんじゃないかなって今では思っています(笑)。
――日本では、まだまだハンドボールを子どもの頃からやるというのは少ないと思いますが、土井選手の子どもの頃は、ハンドボールをやる環境が身近にあったんですね。
土井:実は運がいいことに、県内では僕が通っていた小学校しかハンドボールクラブがなかったんですよ。たまたま、当時の日本代表選手がハンドボールを広める活動の一環として僕の小学校に来て講習会をやったんです。そこに参加した兄と妹がハンドボールを始めることになったという感じですね。これがもし別の学校に通っていたら、おそらくハンドボールと出会うことはなかったでしょうし、サッカーをやっていたかもしれません。
――そんな土井選手も、一度ハンドボールから離れてフランスへ語学留学に行った時期があったそうですが、何がきっかけだったのですか?
土井:簡単に言ったら、ケガです。大学4年生の初めに、これから最後のシーズンを頑張ろう、優勝の美を飾って終わろうとした直後に、膝の軟骨を破損してしまって。練習を休むわけにもいかなかったので、ごまかしつつ1年間やり続けて、ありがたいことに実業団からお話もあったんですけど、当時、膝の名医といわれていた先生にもみてもらったら、やっぱり「本気でハンドボールを続けていくとなると厳しいケガになるよ」って言われて。ハンドボールを本当に愛しているからこそ中途半端に続けたくなかったので、その時にやめることを決意しました。
それまでハンドボールしかしてこなかったので、そのまま実業団へ入ってプロ目指すというのが僕の思い描いていた人生だったので、それが突如なくなってしまって何も残っていなかったんです。それで、いきなり就職活動をするよりは、自分のストロングポイントを増やしてからのほうが、先々においても有利になるかなと思ったので、語学を強化しようと。せめてフランス語、日本語、英語の3つが話せたら強いかなと思ったので、まずは少し話せたフランス語を学ぶためにフランスに渡りました。
――なるほど。その後のキャリアのことを考えて、スキルアップのために行ったのですね。
土井:そうですね。アピールポイントがなくなってしまったので、強みを増やして、自分を高める準備をしてから次のステップへ進もうという考えでした。
――それからまたもう一度ハンドボールに戻ろうと決めた時には、どんな心境の変化があったのですか?
土井:フランスに渡って数カ月してから、当時同じホームステイ先にいた別の学生の子と一緒に走りに行った時に、膝の痛みがなくなってることに気づいたんです。その時に一瞬で「あ、俺またハンドボールやろう、またやれるかもしれない」っていう感覚になって。すぐに地元のクラブに連絡して、その時は契約時期が過ぎてしまっていたので試合には出られないんですが、ちょっとでもハンドボールができるだけでよかったんです。それでクラブがOKしてくれて「練習に毎日来ていいよ」と言ってくださったので、それからもう一度ハンドボールと関わり始めました。
――そうだったのですね。今まさに、あらゆるアスリートが新型コロナウイルスの影響で競技ができない状況にさらされましたが、そういう時でも前向きでいるために、どんな心がけが大切だと思いますか?
土井:こういう状況だと、やっぱりみんな落ち込みますし、活動も制限されますけど、逆に考えたら、その中で自分なりに頑張ることで周りと差をつけることができるじゃないですか。
大会がなくなったりして、今まで設置していたゴールが取り除かれたら終わりではなく、その先のゴールをもう一度自分で設置して、どうやったらそこまでたどり着けるのかっていうレールを自分で敷く。だいたいの人が落ち込んで立ち止まってしまうので、そこで立ち直って未来に向かっていければ、周りとものすごい差をつけることができると思うんです。
今、コロナの影響で競技ができない状況というのも、新しい大きなステップになりますし、精神的にも成長する糧となると思います。そう考えると、落ち込む理由がそもそも見つからないんですよね。もし東京五輪が中止になってしまったら落ち込んでいたと思うんですけど。延期ということなので、僕はすぐ立ち直って「じゃあ今、何をするべきなのか」というのをすぐに見つけて進んでいます。
――“今”やるべきことという部分にフォーカスできる選手というのは、気持ちを強くいられるのですね。
土井:そうですね。まず「その先の未来、自分がどうなりたいのか」という目標をはっきりと決めてから、「じゃあ、今どうするか」。この2つの考えができるかどうかだと思います。
リーダーにとって必要なのは「雰囲気づくり」
――昨年、フランス2部のシャルトル・メトロポール・ハンドボール28から日本の大崎電気へ移籍されましたが、日本のリーグに移籍した理由は?
土井:きっかけとしては、僕自身はずっとフランスの高いレベルでやり続けようと思っていたんですけど、2019年の1月に世界選手権があり、それが終わったあとに代表監督と話す機会があって、「日本に帰ってきてもいいんじゃないか」ってふと言われたんですね。その時に帰ろうかなという思いになりました。なぜかというと、海外と日本ではシーズンスケジュールが違うので、日本で(代表)国内合宿をしている時に、フランスではまだリーグ中だからどうしても参加できないということが多くて。
僕は、海外のトップで経験してきたメンタルの部分を日本のチームに還元していくのが自分の使命だと思っていたのですが、大会の直前合宿だけの参加となると、時間が足りないんですよね。人の意識を変えるためにはすごく時間がかかるので、そこにもどかしさを感じて。やっぱりオリンピックに出るからには、ただ出るのではなく結果を残したいと本当に強く思っているので、チーム全体の底上げをしたほうがチームのためになると思い、日本に帰ってくることを決めました。
――フランスから日本に帰ってきて、違いを感じた部分は?
土井:一番違いを感じたのは、危機感ですね。日本はトップリーグも実業団リーグなので、だいたいの選手が普段は社員として仕事をしながらハンドボールの練習をしているので、どうしてもプロ意識というのが身に付きにくいんです。「それでも世界のトップになるんだ」っていう、ものすごく強い意志を持ってできるのであればいいですが、やっぱり人間というのは、周りの環境に流されてしまいがちなんですよね。
「百聞は一見に如かず」って本当によく言ったなと思うんですけど、トップレベルの意識の高さや危機感というのは、経験しないことにはやっぱりわからないことがすごく多くて。フランスでは、結果を残さなかったら次の日クビっていうのはザラにある世界でしたが、日本では最悪、会社に残れるし、人生が保障されている。それだけでも、やっぱり意識は変わってきますよね。
――そういった経験から、使命感をもって日本のハンドボール界に戻ってきて、2019年から日本代表キャプテンとしても活動していますが、キャプテンになりたいという思いはあったんですか?
土井:ゼロでしたね(笑)。それまで僕は副キャプテンだったんですよ。高校でも大学でもそうでしたし。日本体育大学の時は、当時の日本代表キャプテンをやっていた選手が同じ大学で同い年だったんですけど、彼がキャプテンで、僕が副キャプテンでした。どちらかというと僕は自由奔放なタイプなので、僕にとっては副キャプテンという立ち位置がすごく居心地がよくて。自由に動ける上に、責任もそんなにかからないじゃないですか。なので、キャプテンになりたいという意識もなかったですし、そういうアピールもまったくしてなかったですね。
――やっぱりキャプテンと副キャプテンは、重みも意識も全然変わってきますよね。キャプテンとして、どのようなことを意識してチームメイトと関わっていますか?
土井:日本代表レベルの選手にはふざけるような人はいないので、叱ったりすることはまずないですね。ちょっとだらけてるなっていう時は締めますけど。それ以外では、ちょっと最近調子悪そうだなという選手をいち早く見つけて話しかけに行って、その悩みに対して僕の経験上からアドバイスするということが一番多いですね。
あとは、全体的な雰囲気づくりですね。僕の中では「楽しい」っていうのが一番。楽しくなかったら、無理やりやらされていることになるので惰性になりがちですし、前向きに自分から取り組もうというふうに思わないじゃないですか。楽しく、なおかつ、けじめをつけてやる時は本気でやる。そういった高いレベルでの楽しみ方というのを、雰囲気づくりとして意識しています。
日々の生活の小さな幸せや変化に気づくことで、気分をリフレッシュさせる
――開催国枠により、東京五輪では1988年のソウル五輪以来の五輪出場となりますが、ハンドボールを日本で盛り上げていくためにも日本代表の活躍というのはすごく大きな意味を持つことになりそうですね。
土井:そうですね。もちろんそういった使命感はあります。
――そのような使命感や重圧もある中で、メンタルの切り替えやリフレッシュはどのようにしているのですか?
土井:そもそも、キャプテンだからという重圧はほとんど感じていないんですが、リフレッシュは毎日のようにしていて、コートを一歩出たらハンドボールに関わらないようにしています。なぜかというと、常に違うことをすることで、ハンドボールとフレッシュな気持ちで向き合えるから。例えば、帰宅したら別のスポーツの番組を見たり、趣味だったり、まったく別のことをやっています。
気分をリセットするには、やっぱり自分にとって気持ちがいいことをやるのが一番だと思うんです。ただ、毎日同じルーティンをしてしまうと慣れちゃうので、そこに意識をかたむけなくなってしまうんですよ。
――なるほど。新鮮さがなくなってしまうということですね。
土井:慣れてしまった日常の中で、何かを変えてみようという心がけはすごく大事ですよね。例えば、毎日使うシャンプーもリフレッシュのきっかけになります。頭を『MARO(マーロ)』で洗うと、他にもスース―した使用感のシャンプーはありますけども、MAROは爽快感と香りが心地よいので、いつものシャワータイムもリフレッシュになります。
――頭や香りから爽快感が感じられると、内面的にもリフレッシュできる気がしますよね。
土井:やっぱり何か新しいことをした時の新鮮な感覚ってだんだん薄れてくるじゃないですか。そういった小さな幸せを感じる瞬間に気づくことで、脳というのはリフレッシュされていくと思うんです。だから、日々の生活の中でそういった感覚に気づくことが大事だと思います。
――こういう時だからこそ、自分の生活にちょっとした変化を与えるエッセンスの一つとして、毎日使うシャンプーをリフレッシュできるものに変えてみるというのはいいですね。
土井:そうですね。たかがシャンプーかもしれないですけど、例えば香りの力というのも大きいと思います。MAROの香りは上質爽やかさがあって、すごく気に入っています。
――アスリートの方は、いいにおいがしそうなイメージがありますが、香りにこだわってる人は多いのですか?
土井:そうですね。汗をかくので、やっぱりほとんどの選手が気にしていますね。特に、試合直後にファンの人たち接する機会がある時には「あの人臭かったね」とか言われたくないですし(笑)。香りというのは脳に強く残る感覚なので、そういう意味でもいいにおいはさせておきたいですよね。
自分をひと言で表すと「けじめのあるひょうきん者」
――土井選手はフォロワー95万人超え(7月16日時点)のTikTokではとても楽しそうな姿を見せていますが、プレー中の「楽しさ」とはどういう違いがありますか?
土井:僕はハンドボールをやっている時は、一切笑ったりしません(笑)。たぶん、どの選手よりも怖いんじゃないですかね。チームの中でも普段は僕が一番ふざけているので、僕が真面目にやっていたら「やらないと」という感覚になると思うんです。だから、自分なりに雰囲気をコントロールしていくのが大事なんじゃないかなと。
――それはスポーツに限らず、ビジネス界でも同じようなことがいえますよね。
土井:間違いないと思います。やっぱりリーダーになる人にとって、雰囲気づくりってすごく大事だと思うんですよね。自分自身の業績だけじゃなくて、人を伸ばしてあげられるようなテクニックというのはリーダーに求められるものじゃないかなと感じています。
――そういった意識は、キャプテンになってから培ったものですか?
土井: キャプテンになって変わったことはなくて。自分以上のものを出そうと頑張ると疲れちゃいますし、いつか絶対ボロが出て、そうするとやっぱり組織というのは崩れやすい。だから自然体でいいと思っています。それまでの自分を認めてくれて、ありのままの自分を監督はキャプテンに選んでくれたわけなので。もちろん、キャプテンという立場から自分なりに学ぶことがすごくあるので、吸収して、さらにリーダーとしても、いち選手としても、成長していけたらいいなという思いです。
――最近、スポーツ界において日本で活躍するミックスの選手や、海外出身の選手が増えている中で、日本人における多様性の受け入れ方も少しずつ変化しているように感じています。フランス人のお父さまと日本人のお母さまの間に生まれた土井選手から見て、このことについてどういった印象を持っていますか?
土井:まずは、2019年のラグビーワールドカップの影響力がやっぱりすごく強いので、ラグビーの選手たちの功績というのは、他の競技のアスリートたちにとっても大きな影響力がありました。あれだけさまざまな人種の選手たちが、誰よりも日本のことを思って、誰よりも体を張って戦って、一丸となって日本の代表として勝ちにいく姿を見せられて、誰が文句を言えましょうかっていうことですよね。
ラグビー日本代表が活躍する前に同じような質問を受けたことがあって、「もしフランス代表と日本代表が対戦することになったら、どうしますか?」と聞かれたんですけど、僕は迷わず日本を選ぶと思います。生まれはフランスですけど、日本での生活のほうが長いですし、日本への感謝の気持ちのほうがやっぱりすごく強くて。
その質問を受けた時は、まだ今ほどミックスの選手や帰化選手が日本で受け入れられていない時代だったと思うんですけど、もちろん批判する方がいたとしても、それも含めて日本なので、感謝の気持ちを持って日本に恩返しをしたいとずっと思っています。それがラグビー日本代表選手の皆さんのおかげだったり、陸上や野球、テニスなどでもそうですけど、そういった選手たちが活躍することで少しずつ意識が変わってきているのは、すごくうれしいです。
――ハンドボールをやっている時の姿と、TikTokで見せる姿は全然違うとおっしゃっていましたが、その中でも共通する部分はありますか?
土井:両方とも全力でやっているっていうところですかね。見せている姿は全然違いますけど、両方とも本物の僕自身なんですね。コート上では、ただ「勝ちたい」という気持ちでやっているので真剣になります。一方、TikTokでなぜあのような姿を見せているかというと、やっぱりファンの皆さんって僕のコート上の姿しか知らないんですよ。自分の人間性を知ってもらいたかったので、TikTokではコートから一歩外れた姿を見せるためのプラットフォームとしています。
――なぜTikTokをやろうと思ったのですか?
土井:フランスにいた時に友人に勧められて始めたのがきっかけでした。友人は僕がどういう人間なのか知っていたので、「レミイが(TikTokを)やったら絶対面白いからやって」って言われて。最初はその友人をちょっとでも笑顔にできたらいいなっていうぐらいの気軽な感覚でした。
――土井選手は、自身をどんなキャラクターだと思いますか?
土井:けじめのあるひょうきん者ですかね(笑)。
――私も土井選手のTikTokを拝見させていただきましたが、クセになりますよね(笑)。
土井:本当ですか。ありがとうございます(笑)。最近幸せを感じるのが、僕がふざけて、ちょっとでもみんながクスって笑ってくれて幸せを感じてもらえる瞬間なんです。だから、自分の幸せのためにやっているんですけど、コメントでも本当に温かい言葉をいただくのですごくうれしくて。
ある意味、アスリートはみんなエンターテイナーだと思っています。僕は海外でファンの力っていうのをすごく感じて。サポーターが、声が潰れるぐらい応援してくれたり、アウェイでもわざわざ遠くから来てくれてホームのような状態をつくってくれると、勝つんですよ、どれだけ相手が自分たちより格上のチームでも。だからTikTokも同じように、見てくれているファンの人たちを大事にしたいと思ってます。
「成長するための好機と捉えて、チーム全体をさらなる向上へ」
――今後の土井選手自身、そして日本代表キャプテンとしての目標は?
土井:個人の目標としては、新型コロナウイルスの影響で練習ができない間に鈍ってしまった感覚や体をまずは早く取り戻して、さらに自分を高めていきたいです。TikTokのほうでも、今年中にフォロワー100万人を目指したいと思っています。日本代表としては、まだ2021年に東京五輪が正式に開催されると決まったわけではありませんが、そんなことを考えていてもしょうがないので、今できることの最善策を考えつつ、開催されることを信じて、自分たちをさらに高めていく好機と捉えて、チーム全体を高めていくことを目標にやっていきます。
――最後に、ハンドボールという競技の未来に対する想いを聞かせてください。
土井:僕は遠い未来、野球やサッカーのように、テレビをつけたらハンドボールがやってるというくらいメジャーなスポーツになってほしいなと思います。そして、常に試合会場は地元の人たちがみんな応援に行くような環境になり、選手たちも意識高く、ファンも選手もお互いに一つのチームとして、Win-Winの関係性を築けていけるようになったらいいなと願っています。
【シリーズ第1弾】「自分ゴト化してもらえる旗を立てる」鈴木啓太が語る、やりたいことをして生きるため大切なこと
【シリーズ第3弾】BリーグMVP 田中大貴「世界とのレベルの差を痛感した」リベンジをかけて世界へ臨む覚悟
【シリーズ第4弾】プロ23年目、稲本潤一 「チームのパイプ役」ベテラン選手の役割とシーズンへ懸ける想い
<了>
[アスリート収入ランキング]トップは驚愕の137億円! 日本人唯一のランクインは?
「競技だけに集中しろ」は間違い? アスリートが今こそ積極的にSNSをやるべき3つの理由
塩浦慎理が明かす、五輪延期の本音。SNSでは前向き発言も「今は全くやる気が出ない…」
PROFILE
土井レミイ杏利(どい・れみい・あんり)
1989年9月28日生まれ。フランス人の父と日本人の母の間にフランス・パリで生まれ千葉県で育ち、小学3年生の時にハンドボールを始める。強豪校である浦和学院高校へ進学し、全国トップの日本体育大学へ進む。その後、語学留学のためフランスへ渡り、2012 年にフランス1部リーグのシャンベリ・サヴォワ・ハンドボールのセカンドチームの練習に参加し、同チームのトップチーム昇格を機にプロ契約を結ぶ。2014-15シーズン序盤からスターターに抜擢され、シュート成功率75.61%を記録し、チームをリーグ4位、EHFカップ出場権獲得に導く。2017年にハンドスターゲーム2017の外国人国籍選抜チームで、日本人選手として史上初出場を果たす。2019年シーズンまで7年間フランスで活躍後、現在は日本ハンドボールリーグの大崎電気に所属。また、日本代表では、チームをまとめるキャプテンとして活躍している。さらに、動画投稿アプリ『TikTok』で95万人を超えるフォロワーを持つTikTokerとしても注目を集めている。
この記事をシェア
RANKING
ランキング
LATEST
最新の記事
-
JリーグMVP・武藤嘉紀が語った「逃げ出したくなる経験」とは? 苦悩した26歳での挫折と、32歳の今に繋がる矜持
2024.12.13Career -
昌平、神村学園、帝京長岡…波乱続出。高校サッカー有数の強豪校は、なぜ選手権に辿り着けなかったのか?
2024.12.13Opinion -
なぜNTTデータ関西がスポーツビジネスに参入するのか? 社会課題解決に向けて新規事業「GOATUS」立ち上げに込めた想い
2024.12.10Business -
青山敏弘がサンフレッチェ広島の未来に紡ぎ託したもの。逆転優勝かけ運命の最終戦へ「最終章を書き直せるぐらいのドラマを」
2024.12.06Career -
三笘薫も「質が素晴らしい」と語る“スター候補”が躍動。なぜブライトンには優秀な若手選手が集まるのか?
2024.12.05Opinion -
ラグビー欧州組が日本代表にもたらすものとは? 齋藤直人が示す「主導権を握る」ロールモデル
2024.12.04Opinion -
卓球・カットマンは絶滅危惧種なのか? 佐藤瞳・橋本帆乃香ペアが世界の頂点へ。中国勢を連破した旋風と可能性
2024.12.03Opinion -
非エリート街道から世界トップ100へ。18年のプロテニス選手生活に終止符、伊藤竜馬が刻んだ開拓者魂
2024.12.02Career -
なぜ“史上最強”積水化学は負けたのか。新谷仁美が話すクイーンズ駅伝の敗因と、支える側の意思
2024.11.29Opinion -
FC今治、J2昇格の背景にある「理想と現実の相克」。服部監督が語る、岡田メソッドの進化が生んだ安定と覚醒
2024.11.29Opinion -
スポーツ組織のトップに求められるリーダー像とは? 常勝チームの共通点と「限られた予算で勝つ」セオリー
2024.11.29Business -
漫画人気はマイナー競技の発展には直結しない?「4年に一度の大会頼みは限界」国内スポーツ改革の現在地
2024.11.28Opinion
RECOMMENDED
おすすめの記事
-
昌平、神村学園、帝京長岡…波乱続出。高校サッカー有数の強豪校は、なぜ選手権に辿り着けなかったのか?
2024.12.13Opinion -
三笘薫も「質が素晴らしい」と語る“スター候補”が躍動。なぜブライトンには優秀な若手選手が集まるのか?
2024.12.05Opinion -
ラグビー欧州組が日本代表にもたらすものとは? 齋藤直人が示す「主導権を握る」ロールモデル
2024.12.04Opinion -
卓球・カットマンは絶滅危惧種なのか? 佐藤瞳・橋本帆乃香ペアが世界の頂点へ。中国勢を連破した旋風と可能性
2024.12.03Opinion -
なぜ“史上最強”積水化学は負けたのか。新谷仁美が話すクイーンズ駅伝の敗因と、支える側の意思
2024.11.29Opinion -
FC今治、J2昇格の背景にある「理想と現実の相克」。服部監督が語る、岡田メソッドの進化が生んだ安定と覚醒
2024.11.29Opinion -
漫画人気はマイナー競技の発展には直結しない?「4年に一度の大会頼みは限界」国内スポーツ改革の現在地
2024.11.28Opinion -
高校サッカー選手権、強豪校ひしめく“死の組”を制するのは? 難題に挑む青森山田、東福岡らプレミア勢
2024.11.27Opinion -
スポーツ育成大国に見るスタンダードとゴールデンエイジ。専門家の見解は?「勝敗を気にするのは大人だけ」
2024.11.27Opinion -
「甲子園は5大会あっていい」プロホッケーコーチが指摘する育成界の課題。スポーツ文化発展に不可欠な競技構造改革
2024.11.26Opinion -
なぜ大谷翔平はDH専念でもMVP満票選出を果たせたのか? ハードヒット率、バレル率が示す「結果」と「クオリティ」
2024.11.22Opinion -
大谷翔平のリーグMVP受賞は確実? 「史上初」「○年ぶり」金字塔多数の異次元のシーズンを振り返る
2024.11.21Opinion